江戸の敵 (新潮文庫 た 48-10)
江戸の敵 (新潮文庫 た 48-10) / 感想・レビュー
マヌヌ2号
江戸の人々の物語を綴った11編の短編集。作者さんがミステリ畑の人だったこともあって、すべての短編が実にミステリしてて、正に技巧の宝石箱とでも言うべき一冊でしたね。いや良かった。この短編集は、主に社会のはぐれ者的な人々が主役になってるのが多いんですよね。でも、江戸の血生臭い部分を自分の居場所として生きてる彼らはすごく生き生きしてて、たまに見せる艶や粋にニヤッとさせられました。私は、半太がとにかくかっこいい「おびき出し」、気持ちいい余韻を残す「岡っ引無頼」、ミステリ臭強めな「生き返った男」がお気に入りですかね
2016/09/25
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