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華麗なる一族(上) (新潮文庫)

華麗なる一族(上) (新潮文庫)

華麗なる一族(上) (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
1980-05-25
ISBN
9784101104126
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華麗なる一族(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェルナーの日記

著者は、元毎日新聞の記者。井上靖の下で執筆活動していたので、影響されてか、作品に緻密さと、よく練られた物語に仕上がっていて、重厚さを伺える本格的な社会派の作品が多い。本作も厚みを感じさせる物語で、万俵家の愛憎劇が面白い。また山崎作品は、モデルが存在し、本作の場合、万俵家は岡崎家であり、阪神銀行は現・三井住友銀行。大同銀行は現・りそな銀行で、阪神特殊鋼は山陽特殊製鋼株式会社、帝国製鉄は現・新日鐵住金にあたる。永田大蔵大臣は、時期的に鑑みて福田赳夫で、大川 一郎は福田一か、三木武夫ではないだろうか、と思う。

2016/01/18

mitei

しかしこの人達は何が楽しくて生きてるんだろと思った。

2010/08/01

reo

映画(1974年)とTVドラマ(2007年)キャスト比較。万俵大介は佐分利信がよろしい。北大路欣也だとアクが足りません。万俵鉄平は仲代達也と木村拓哉。キムタクも頑張ってたので双璧かも。三雲祥一は二谷英明と柳葉敏郎やが誠実感でやや二谷。美馬中は田宮二郎と仲村トオル、存在感で田宮。万俵寧子は月丘夢路と原田美枝子で頼んなさ加減で月丘。銀平は目黒祐樹と山本耕史ですがチャラさで目黒。極めつけの高須相子は京マチ子と鈴木京香。妖艶さで京マチ子やろか。映画にやや軍配が挙がるけど、TVドラマも面白かったので良い勝負やろね。

2017/04/18

ykmmr (^_^)

山崎豊子さん初読。『女の勲章』と迷って、こちらに。さすが山崎さん、年密な取材にて、今で言う、上級国民の善悪や背景をしっかり書いている。正直、別世界に住んでいる人間には理解・共感出来ず、内容が難しい。「よくこんな事を考えられるな。・できるな。」と言うことばかり。他の小説と比べて、登場人物の人間臭さもないしね。唯一好感を持てる鉄平や万樹子。万樹子の言葉にはスカッとしたが、この良心の2人の働きに若干期待。本当に、『金』で人生や世の中はよく動く事を感じさせられる。時間をかけて読みながら、内容を理解して行きたい。

2021/06/26

優希

銀行を徹底的に描いている印象です。読めるかどうか自信がありませんでしたが、どんどん物語に引き込まれていきました。業界ランクからの吸収合併を阻止しようとする大介。一子の夫を通じ、経営内容を入手しつつも、鉄平の融資依頼を拒否するのは、何か策略があるのだと思わずにいられません。不気味で壮大な金融の物語。序章ながらも既に読み応えがありました。

2022/06/15

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