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白い巨塔 中 (新潮文庫 や 5-24)

白い巨塔 中 (新潮文庫 や 5-24)

白い巨塔 中 (新潮文庫 や 5-24)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
1993-11-01
ISBN
9784101104249
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白い巨塔 中 (新潮文庫 や 5-24) / 感想・レビュー

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医者として優れた手腕を持つ財前も人としては患者の命より自分の名誉優先と最低な人格。海外での学会準備多忙による患者への不誠実な対応は読んでて怒りを覚える。結局財前が手術した患者は術後に死亡し、遺族が誤診で訴え裁判となるが、誤診を立証するのは本当に難しいと実感。大学病院側は何とか不名誉な結果にならないよう証言をも操作する。白い巨塔というのは医者という人間を化け物に変えてしまうんだな。《2019年14冊目》

2019/04/06

背番号10@せばてん。

1991年3月29日読了。初出は1963年。過去に映画化1回(1966)、ドラマ化5回。山崎豊子氏のご逝去を悼み、ご冥福をお祈りします。(作者の訃報を知る2013年9月30日入力)

1991/03/29

James Hayashi

現在ではあまり見られなくなった財前教授の傲慢な診断や患者への対応から患者が死亡し、法廷闘争が繰り広げられる。判決は意外性があるものだが、判決文には納得させられた。インフォームドコンセプトが当たり前になった今だが、この作品が社会や医学界に投げかけた波紋はかなり大きいのではないだろうか。里見助教授のように自分の身を投げ打っても真実を追求して行く姿勢は見習わなくては。

2013/08/15

ふぁんと

財前を、単純に傲慢な人物として描くこともできたであろうところを、密かに不安を抱えたり罪悪感を抱いたりする様子を随所に織り込んでいるところが山崎豊子さんの巧みな点だと思う。 「白い巨塔」が本当は患者と真摯に向き合っていたのであろう財前をこうさせたのだろうし、誰でも権力闘争の中では変わりうる(財前になり得る)、社会で生きることの不気味さや困難をあぶり出している。 正しいことをしている里見がほとんど指示されていないこと、家族にさえもその姿勢は賛成されていないことが、厳格に生きることの困難を浮き彫りにしていた。

2020/12/15

雲國斎

ドラマも好調だったなあ。

2004/01/25

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