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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2001-12-26
ISBN
9784101104287
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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

御巣鷹山篇。航空史にて最大最悪の事故が起きる。事故原因は現在でも諸説ある。だが人災であることは間違いがなかろう。かつて恩地が組合時代に求めた、安全確保の体制作り。恩地は報復人事を受け、国民航空は利益追求の為に安全確保は後回しにされた。慢心が生んだ大事故はあまりに悲惨だった。保身を考える経営層は、遺族への不誠実な補償交渉を行わせる。かつての盟友だった行天は余りに不誠実な人物となってしまった。事故で亡くなった方の無念。遺族の悲しみ。当事者達の苦しみは言葉に出来ない。現在はモデル会社の意識は変わっだたろうか。

2021/01/12

キムチ

この巻は小説というカテゴリーを突き抜けてノンフィクションの感覚で読んだ。余りの詳細さ、専門性で飛ばした個所も。御巣鷹山に関しての記述でこれを上回るモノがあるのだろうかと個人的に感じてしまうほどの筆力。筆者は現場を踏み、関係者の重い口を開くたゆまざる努力をかなりしたのではないだろうか。フィクションとすれば、堂本・行天・八馬の人間性をここまで忌むモノとして描いた事にも凄さを感じる。モデルは・・なんて野暮な事を考えたくないほどだ。外地見せしめ左遷の帰国後のこの事態。それでも2人の子供の優秀な事!

2014/03/04

射手座の天使あきちゃん

日本航空社内の不条理・傲慢・人間の欲望等を赤裸々に 真相は?、久しぶりに坂本九さんを思い出しました(涙)

GAKU

いよいよ御巣鷹山篇です。ほぼ1冊御巣鷹山墜落事故の凄惨な遺体の検視、原因究明、遺族との補償交渉に関して物語は費やされています。以前身元確認の責任者だった方のノンフィクションを読みました。冒頭に「一部の被害者、関係者の方々は実名とさせていただきました。」と断り書きもあり、3巻の内容もノンフィクションに負けず劣らずの凄惨な内容で、読んでいて胸が痛くなりました。またこんな大事故を起こしながら保身に走るトップ達の態度に腹ただしく思いました⇒

2016/11/07

ころりんぱ

きっと作者は実際の御巣鷹山の墜落事故について相当に力をいれて取材したのだと思う。当時中学生だった私のその時に感じた事まで記憶が蘇った。しかし事故現場の凄惨さは、想像以上だった。亡くなった方一人一人にはそれぞれの生活があり、一瞬の事故で無残にも壊されてしまった家族の無念さや、遺族のお世話係りの社員達の苦労など、これでもかという現実を見せてもらった気がした。御巣鷹山に消えた命を重さを考えながら、息苦しさと悲しみがいっぱい詰まった三巻でした。

2014/04/26

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