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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2001-12-26
ISBN
9784101104294
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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

会長室篇。国民航空では御巣鷹の事故により堂本社長が辞任。半官半民の組織であり、総理から三顧の礼で迎えられた、国見が会長となり新体制となる。繊維会社の会長を兼任し、所謂外部招聘の国見に異様な国民航空の実態が浮かび上がる。新たに新設された会長室。国見の依頼により恩地は会長室で働き始める。腐敗と利権、社員同士が組合を通じて反目する国民航空の酷さに驚く。利権を握り財を成すことと、社内政治にしか興味がない幹部達には、御巣鷹の事故への悔恨の気持ちが無い。国見体制は一期二年の約束。果たして、社内改革は成されるか。力作。

2021/01/16

キムチ

圧巻の企業体質露呈。半沢モノが可愛らしく思えてくる。女性でここまで描く力に唸ってしまう。(ちょっとジェンダーだなぁ)もちろん、モデルを想定してのフィクションとしても、国家レベルの大企業の病んだ状況はいわば歯周病。組織メンバー個人レベルでは細部が解らず、○○象を撫でるようなものだろう。その中で英明を決しうる人の懐の素晴らしさは尊敬に値する。総理の引きがなければいくら国見といえども去就に迷うのではなかろうか。だが会社上層の秋月・美原・・岩合・三成・田丸等と組合の轟・権田・畑。

2014/03/07

優希

会長室に入ることになった恩地。会長に就任した国見の抜擢によるものです。最初は真摯に見えていた風景も、次第に腐敗の色が見えてくるのに鳥肌が立ちました。まだ序盤ということで、今後何が起こるか不安にならずにいられません。最終巻にいきます。

2022/06/15

オカメルナ

御巣鷹山の事故後、国民航空の建て直しのために関西の大手繊維会社の会長国見が会長職に着く。会長室篇は国見の目線でみた国民航空の腐敗した体制が語られる。国見により、長く辛酸を舐めてきた恩地が会長室部長に抜擢され、清廉潔白な国見の力を得て、腐りきった国民航空の腹黒い奴等が一掃されるかと期待が膨らむ。なのに、なのに、どうも簡単に行きそうもなくイライラする~ 最終巻で、すっきりと解決するんだろうか?この流れでは大団円とは行きそうにないなあ。

2014/04/19

GAKU

政府は組織の立て直しを図るため、国見を新会長に。更に新設された会長室の部長に恩地が抜擢される。4巻では国民航空役員たちの腐敗ぶり、新生労働組合の組織私物化が徹底的に描かれています。国見新会長と恩地はこれからどのように闘って行くのか?いよいよ最終巻へ!モデルとなった航空会社は実際こんなにも腐敗していたのか?恩地のモデルとなった方は実際にはどのような人物だったのか?山崎さん描く登場人物達は善悪が明確で、そこが面白い所ではあるのですが、全て事実に基づいているのか自分なりに気になる点もあります。⇒

2016/11/13

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