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不毛地帯(三) (新潮文庫)

不毛地帯(三) (新潮文庫)

不毛地帯(三) (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2009-03-17
ISBN
9784101104423
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不毛地帯(三) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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koba

★★★☆☆

2015/05/16

優希

折り返し地点にきました。高度経済成長の商社マンの働きが凄く伝わってきますね。次期戦闘機商戦に勝利し、中東戦争をめぐる商機から利益を得たことで、社の経営方針を転換することを決意した壹岐。自動車産業へと乗り込み、米国巨大自動車企業と対峙していくことで、事業に対する思惑が見えてきます。利権や金をめぐる争いが生々しく薄ら寒さを感じました。欲によって社会が動く恐ろしさが際立っています。続きが気になります。

2016/02/11

reo

ここに登場してくる車のモデルはお若い方はご存知ないだろうから注釈を。千代田自動車とはいすゞ自動車。”115”は117クーペで、当時の若い車好きの連中には垂涎の的であった。特に1968年12月発売のモデルは、少量限定生産車であったことから、一般に「ハンドメイド117」と通称される。小規模生産体制のため、販売価格は当時としては非常に高価な172万円となり、月産台数も30 - 50台程度に限定された。こうした希少性は117クーペの名声をさらに引き上げることにつながったが、収益の改善までには至らなかった。

2017/05/03

TATA

主人公はニューヨーク支店長に。米国自動車メーカーの日本進出に関連しての社内での様々なやりとり。当時の世相も見えてきて、経済小説として読むのも一興。これまでのシベリア抑留、次期戦闘機商談、中東戦争という流れからすると少し盛り上がりに欠けてるかなという印象。なんか話が島耕作みたいになってきてる。

2020/09/12

鍵ちゃん

次期戦闘機商戦に勝利し、中東戦争をむぐる商機を掴んで利益を挙げた壱岐は、社の経営方針転換を提唱。経営不振の千代田自動車への関与を深めようとした矢先、米巨大自動車企業フォークの社長が突如来日する。虎視眈々と日本市場を窺うフォーク社に対し、壱岐はアメリカ近畿商事の社長となって千代田自動車との提携交渉を進めるが。国際経済戦争の過酷な現実に壱岐は苦悩する。今回は壱岐は苦悩の連続でしたね。それでも負けない強さに惚れました。また大人の恋もイイね。やっと半分過ぎたな。

2021/06/03

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