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作家の使命 私の戦後―山崎豊子自作を語る 作品論 (新潮文庫)

作家の使命 私の戦後―山崎豊子自作を語る 作品論 (新潮文庫)

作家の使命 私の戦後―山崎豊子自作を語る 作品論 (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2011-12-24
ISBN
9784101104492
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作家の使命 私の戦後―山崎豊子自作を語る 作品論 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

初めて読んだのは『白い巨塔』それから戦争3部作に『華麗なる一族』そして『沈まぬ太陽』・・骨太の作品を読むたびに、この作家の凄さをみせつけられてきた。生半可な気持ちでは向き合えぬ魂を感じてきた。今、『山崎豊子 自作を語る1』を読了し、「あゝ、やっぱりなぁ。」の思いを新たにし、「しっかりせよ!」と気合を入れて貰った気持ちになる。

2020/08/20

雲をみるひと

山崎豊子の自著のレビューやインタビュー集。若手時代から晩年まで時代順に網羅されている。作者の思い入れや裏話がわかる貴重さはあるが、各小説を読む際に必要な情報とも言い切れない気がする。作者のディープな読者向けの作品だと思う。

2024/06/27

博多のマコちん

山崎豊子作品の(一応の)愛読者である者として、なかなか読み応えのあるエッセイ集。山崎さんの作品は初期・中期(白い巨塔・華麗なる一族等)・後期(戦争三部作等)では作品の題材が変化しているが、共通しているのは山崎さんが目指した「人間ドラマ」の側面であり、この本ではそれら作品への山崎さんの思いが良く伝わってきた。それにしても後期の作品での山崎さんの「先の戦争」への怨念はすさまじい。今を生きる我々は、「青春」を奪われたあの世代の人達の思いを少しでも汲んで暮らしていかねばならないと改めて感じさせられる一冊でした。

2020/12/20

アルクシ・ガイ

山崎豊子という作家は、まさしく体を使って(酷使して)小説を造形している(書いている、なんて生易しいもんじゃない)。取材にかける情熱だけでも、体が三つぐらい必要だろう。作者には及びもせぬが、読む方もそれなりの気構え無しでは読めない。実は既読の山崎豊子は「沈まぬ太陽」一作だけ。気力を充実させて、次の大作に取り組みたい。

2016/10/10

しゃんしゃん

司馬遼太郎と並び、もっとも影響を受けた作家。最後半の数冊を除き読破。書くたびに物議をかもす事となるテーマ。それらに敢然と立ち向かうエネルギーの源とは何か?それはくだらない作品を書く事は読者に申し訳ない、との思いだ。10年の歳月を掛け取材と推敲を重ね作品を書き上げる稀有な作家。大感情で時に激怒、時に涙しながら筆を運ぶ。戦争の悲劇を繰り返さないそれを伝えること、それが生き残った者の使命と言う。全作品を再読した気分。内容充実のオススメ本です。

2016/03/20

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