大阪づくし 私の産声―山崎豊子自作を語る 人生編 (新潮文庫)
大阪づくし 私の産声―山崎豊子自作を語る 人生編 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ねね
第一章はまさに大阪ならではのエッセイ集。もはや失われた風習や、大阪の心根(懐の深さと同居する抜け目ない政治眼)が鋭く楽しく描かれている。第二章は小説の書き方。飽くなき探求心がひしひしと感じられる。「それは『小説』の書き方なのか?」と思う程、各方面に物凄い(ある意味えげつない)取材方法。松本清張との対談がおもしろかった。本格小説とは斯く在るべしと思わせられた。第三章は恩人達に纏わる心情など。老いの中で綴られた言葉が迫る。未読の山崎先生の本が読みたくなった。後半ほど迫力が増してくる
2014/06/10
はちゑ
山崎豊子先生の大阪愛に溢れる小話集。大阪での暮らしの話やハワイに船場の講義をしに行った話など、興味深いエピソードがたくさんです。出版した作品のオチなどの話もあるため、これから何か作品を読まれる場合はネタバレがふんだんに含まれていましたので、注意が必要です。
2024/06/27
OMO
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×
2024/04/04
BebeCherie
It was meaningful to read her thoughts behind her works. It's sad she already passed away and we can't read more of her works anymore.
2016/09/24
わ!
あの山崎豊子さんが、大阪の老舗昆布屋「小倉屋山本」のお嬢様だとは知らなかった。(この本の中で、「とんでもない」お嬢様だと言うことも書かれているが…)さっそく「小倉屋山本」の刻み昆布を買ってきて、食してみたぐらいだ。(茶漬けに入れると、美味しい!)それだけに大阪の船場の暮らしが、とてもリアルに書かれている。
2018/03/15
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