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真空地帯 (新潮文庫 の 1-2)

真空地帯 (新潮文庫 の 1-2)

真空地帯 (新潮文庫 の 1-2)

作家
野間宏
出版社
新潮社
発売日
1972-12-01
ISBN
9784101107028
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真空地帯 (新潮文庫 の 1-2) / 感想・レビュー

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雲國斎

なんか暗い話だった?

1979/09/03

空箱零士

★☆ 課題を出した先生自身が酷いと言った作品だがまさかこれ程とは。「真空地帯」的な閉塞感が漂う内務班で、窃盗の罪で軍監獄に入っていた木谷と彼に期待を寄せる曾田による救いのない話。「窃盗なんてしてねー」とのたまいながら拾った金入れから金を盗り、挙句「上官の方が酷いことしてる」と逆ギレする木谷の下衆加減が酷い。「木谷の手は真空地帯をうちこわす」とか言う曾田も頭おかしい。戦後直後に軍の実態を書いた事はともかく、正当性の欠片もなく不快感すら催した木谷・曾田の軍に抵抗する姿がこの作品の品格を地の底に貶めた。

2012/02/19

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