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黒い画集 (新潮文庫)

黒い画集 (新潮文庫)

黒い画集 (新潮文庫)

作家
松本清張
出版社
新潮社
発売日
1971-11-02
ISBN
9784101109190
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黒い画集 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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青乃108号

松本清張の短編集。いずれ劣らぬ濃い内容の七編収録。【遭難】の終盤まで全く見えない話の行き先に、【天城越え】の道連れとなった女の色香に、【坂道の家】の若い女に入れあげて人生棒に振る中年男の馬鹿さ加減に、それぞれ魅了されて読みふけった。清張作品は四冊目になったが、今のところこの短編集が俺的にはベスト。面白いなあ、松本清張。あとをひくなあ、松本清張。

2023/05/09

ゴンゾウ@新潮部

改めて松本清張氏の偉大さを実感した。推理小説のジャンルに入るのだが単なるトリックの謎解きだけでなく物語に深みがある。欲望や嫉妬など人間の醜さを描く為の手段として推理が存在する。人間の本質を捉えているからこそ、時代を超えて何度もドラマ化されても色褪せないのだと思う。

2016/09/22

mike

浮気、不倫、密通。絶対に知られてはならない男女関係。そこに横たわる仄暗い闇に引き摺り込まれる人達の姿を描く短編集。男は自分の不貞は棚に上げ、裏切り続ける女房を太って体の横幅が広いだの痩せて狐のように尖っているだの散々な言い様。女は科を作って男を利用しながら、裏で本命とちゃんと出来ている。こういう話を700ページずっと読み続けると流石にオエッ😒となるね。短いけどまさかの結末に驚いた「凶器」「証言」が私の好みだった。

2024/02/27

stobe1904

【松本清張の短編集】色、欲、保身などによって自滅、転落していく人間たちを描く7つの短編から構成されている。人間の業を卓越した筆力で描く作品は短編ながら、どれも読み応え十分。大きなヒネリが見事に決まる『天城越え』は絶品。★★★★★

2023/05/26

抹茶モナカ

短編集。不倫の話が多く、不倫しながらも、それを会社にばれないように努力して、それが破綻に繋がったりの話が印象的。そして、そんな努力をしているのに、相手には別の恋人がいたりして、切ない。ボリュームのある短編集。

2014/11/23

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