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砂の器(下) (新潮文庫)

砂の器(下) (新潮文庫)

砂の器(下) (新潮文庫)

作家
松本清張
出版社
新潮社
発売日
1973-04-03
ISBN
9784101109251
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砂の器(下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ykmmr (^_^)

今西の粘り強い操作に吉村が加わり、強力なコンビが出来る。それにより、事件は解決。推理がまた独特なんだが、ハンセン氏病と終戦時の戸籍変更の世情が、重要部分として吐出し、これが『社会派サスペンス』の投石であるんだろう。現代人の自分たちには、関わりすらない程遠い話題。この時代の世情が目の前には見えるが、実感はやはり難しい。

2022/05/06

いおむ

面白かった!今西刑事がなかなか良いです。昭和中期の雰囲気も堪能出来た。ラストの空港がまた懐かしい演出で良い!これはやはり他の松本清張作品を読みたいですね。

2018/03/11

Atsushi

昨日は、先の大戦の沖縄の犠牲者を悼む「慰霊の日」だった。追悼式で女子中学生が読み上げた平和を祈る詩に胸が打たれた。下巻を読了。戦後間もないこの国で、ハンセン病に蝕まれた千代吉と架空の人物に生まれ変わらねばならなかった秀夫親子の数奇な運命が時の流れを感じさせる。

2018/06/24

イアン

★★★★★★★☆☆☆今西の執念が実を結び始める下巻。養子の申し出によりようやく被害者の身元が判明する。なぜ誰からも尊敬された元警官は東京へ向かい、殺されなければならなかったのか。言わずと知れた名作だが、正直犯行はトリッキーだし、犯人の昏い過去を描き切れていないし、推理も当てずっぽうに近い。しかしこの作品が一世を風靡し、後の偉大な作家たちの道標となったのもまた事実である。王貞治が現代の野球に出場したとしても大した成績は残せないかもしれないが、だからといって「王は偉大な選手ではなかった」とはならないのだから。

2024/02/28

修一朗

業を背負った幼少期,ラスト40分を表現するため映画では大胆にエピソードを整理しているのが良く分かった。確かに鼻持ちならないヌーボーグループとか,古臭い女性の描かれようなんてのはなくてもいい。映画では大胆にラストを変更しており,大きな感動を呼ぶよう脚色されていることが良く分かった。玉木宏のTV版も観たけども,最も重要なテーマを外さざるを得ないので納得性のない動機にどうしてもなってしまうのが残念。一気に観ましたよ,やっぱり世の中の評判通り,映画>小説>TVドラマでした。。原作祭り,続く。。

2018/12/14

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