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松本清張傑作選 悪党たちの懺悔録: 浅田次郎オリジナルセレクション (新潮文庫 ま 1-65 松本清張傑作選)

松本清張傑作選 悪党たちの懺悔録: 浅田次郎オリジナルセレクション (新潮文庫 ま 1-65 松本清張傑作選)

松本清張傑作選 悪党たちの懺悔録: 浅田次郎オリジナルセレクション (新潮文庫 ま 1-65 松本清張傑作選)

作家
松本清張
浅田次郎
出版社
新潮社
発売日
2013-01-28
ISBN
9784101109718
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松本清張傑作選 悪党たちの懺悔録: 浅田次郎オリジナルセレクション (新潮文庫 ま 1-65 松本清張傑作選) / 感想・レビュー

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KAZOO

浅田さんの編纂による清張の短編集です。佐藤さん、宮部さんのと読んできましたがかなり集められている作品の質は異なります。以前に読んだものが殆どで読みなおしてみてもその時代の社会情勢などがよくわかります。とくに「カルネアデスの舟板」、「ある小官僚の自殺」、「黒字の絵」は記憶に残っていますが今回も楽しめました。やはり犯罪小説が清張の一番の得意分野であるということがよくわかります。

2023/04/05

みっぴー

以前読んだ短篇集で、やっぱり清張さんは長篇がいいな、と思ったのですが、やっぱり短篇もいい(*^^*)一番はなんといっても『黒地の絵』読んでみてタイトルに納得。人物の呼吸まで伝わってくるような世界観に圧倒される。少し横溝っぽい感じもしました。とにかく傑作。『カルネアデスの舟板』全く縁の無い世界だけど、学者さんの世界がいかにどろどろしたものかは、なんとなく想像できます。『空白の意匠』新聞社に勤めていた作者ならではの話。広告欄なんてあって当然と思っていたのですが、見方が変わりました。解説はもちろん浅田次郎。

2018/07/24

gtn

「黒地の絵」の一篇。妻を凌辱された男が、犯人の米兵も、いずれ朝鮮戦争の最前線で死を待つばかりであることを知り、「かわいそうだな。かわいそうだが…」と呟く。結末は想像どおり。加害者がどんなに不遇であろうと、被害者にとっては関係ない。すべての事象に因果応報が働く。加害者はその覚悟があるか。

2022/12/25

chika

浅田次郎先生が選んだ短編7話。小市民小悪党達の破滅描写が秀逸な作品です。「黒地の絵」「空白の意匠」が特にはまりました。 浅田先生の言うように、「怪物」松本清張の卓抜した人物造形と生の悲哀!神ってます(๑˃̵ᴗ˂̵)

2018/03/25

シュラフ

浅田次郎による松本清張傑作短編セレクション。人間臭いストーリー展開の作品ばかりである。「自分の線路をとぼとぼ歩いてゆくより仕方があるまい・・・」などのセリフは苦労人の松本清張だからこそのセリフだろう。社会派とは呼ばれていたものの松本清張という作家は、実は人間というものを描いていた作家なのだと分かる。巻末の浅田次郎の解説が的確である。「清張の文章は鑿で穿ったように粗削り・・・おしきせの美的基準にはまるでそぐわないが、理屈抜きに見る者の心を掴む。」さすがに作家というのは作品の本質を見極めているものだと感心。

2015/02/25

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