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ボクは好奇心のかたまり (新潮文庫 え 1-11)

ボクは好奇心のかたまり (新潮文庫 え 1-11)

ボクは好奇心のかたまり (新潮文庫 え 1-11)

作家
遠藤周作
出版社
新潮社
発売日
1979-07-01
ISBN
9784101123110
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ボクは好奇心のかたまり (新潮文庫 え 1-11) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。ここにいるのは「カトリック信者の遠藤周作」ではなく、「好奇心旺盛の孤理庵先生」でした。呆れるほどの物好きの精神には思わず笑ってしまいます。弱さや愚かさをユーモアに変える孤理庵先生が愛おしくてなりませんでした。小説家としての重さは見られず、どこまでも軽やかに明るく語る姿は『沈黙』や『海と毒薬』を書いた人と本当に同じ人かと突っ込みたくなります。

2016/09/29

Gotoran

狐狸庵先生の好奇心が西へ東へ南へ北へ、まるで自分が旅して見聞きした気分のユーモア・エッセイ集。吉行淳之介、阿部弘之、佐藤愛子といった作家仲間たちとの交歓を記したものや心霊現象や占い師の正体を見極めるための取材に出かけたエピソードなどが数多く収録されている。日本の風土とキリスト教の関係を厳しく問うた『沈黙』等の著作とは異なる、他愛もないイタズラ好きで、好奇心の赴くままに行動する、狐狸庵先生の姿が目に浮かぶ。愉しく読めた。

2024/01/06

ピチャ

遠藤周作氏の好奇心に溢れたエッセイ集である。 彼は人とよく話す。その中身は、実に真面目な世のオジサンや父親の話す内容であったり、若者的な柔らかい発想のものであったり、いたずら坊主のようなユーモアに溢れたものまであり、まさに七変化である。また彼の好奇心は留まるところを知らない。わからぬとあっては教えを乞い、自らの足で調べ、それを人に話して聞かせる。彼の話すことを聞いていると、学問的な面白さを感じる。

2020/08/10

犬こ

遠藤周作エッセイ。タイトル通り、遠藤周作は好奇心のかたまりの人で、年取ってから大学の聴講生に応募したり、座敷わらしに会いに東北へ行ったり、占い師をからかいに出掛けたり、素人劇団を作ったり、読者から募った幽霊屋敷に行ってみたり等々。ちょっといたずら好きなところも、ところどころ自然と笑みがこぼれてしまう。

2016/06/20

風柳

遠藤周作の本は海と毒薬と沈黙ぐらいなんですが、あの重苦しい小説書く人がふざけたエッセイも書くんだなあと不思議な気分です

2022/05/06

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