舞台のない台詞: 気ままな断片401 (新潮文庫 か 5-16)
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舞台のない台詞: 気ままな断片401 (新潮文庫 か 5-16) / 感想・レビュー
さっと
開高健の著作(コトバ)の中から選び抜かれたアフォリズム集。小説はほとんど読んだことないけれど、釣り、食、文化、自然、政治、ニンゲンを深く鋭くいやらしく愛おしく切り取ったエッセイ・ルポのたぐいを耽読してきた身としては、このような本が出ていたとは驚きながらもうれしいかぎり。解説でもふれられているが、生前に編まれるという(文庫化にあたり増補までされている)ところが、この人のすごさであったり、らしさであったり、ふてぶてしさであったり、愛らしさであったりする。豊穣なるコトバたちがつむぐ開高健の魅力にあふれた一冊。
2017/06/10
まつもと
面白かったぁ…。 「俺のことだ」と思う言葉や、自分からは到底ひり出せそうもない言葉ばかり。 「おびただしい事実や経験が語られることなく橋の下の水と共に流れていく」なんて、ベトナムを見てなきゃ書けないよなぁ…。
2024/05/05
りえぞう
○。好きな作家ではあるが、言葉だけを延々並べられて電車にも乗らずに読むのはさすがにちょっと苦痛か。
2020/06/06
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