流離譚 上 (新潮文庫 や 6-5)
流離譚 上 (新潮文庫 や 6-5) / 感想・レビュー
さっと
「その一家のことを『奥州の安岡』と呼んで、私は子供の頃から、ときたま聞かされていた」―土佐の郷士を祖先に持つ著者の親戚に、一軒だけある東北弁の家。その歴史をひもとくと、幕末の動乱に身を投じた安岡三兄弟の存在があって・・と、個人的にこれほど興奮させられる題材も珍しい。一般的な史実の中に自身のルーツを置くことで、歴史とは、なんと生き生きとしてくるものなのだろう。歴史のおもしろさ、奥深さを知る一冊。
2013/01/11
モリータ
便覧の紹介を入り口にすると、なかみの楽しみ方に気づくまでにいつもの倍ぐらい時間がかかるな。それにしてもそうスムーズに読めるものでもないので、年始にいきなりつまづいた感があるが、終盤はまぁ普通になったかな。『おーい!竜馬』と日本史の用語集を脇に置いて読むと吉。
2012/01/06
Soichiro
いやはや、読み応えのある本です。著者の題材に対する情熱はひとかたならないものがあります。
2013/05/25
アンコ椿
読み応えあるな。よくぞここまで資料を集め、書き込んだものだと感心する。
2013/02/13
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