流離譚 下 (新潮文庫 や 6-6)
流離譚 下 (新潮文庫 や 6-6) / 感想・レビュー
モリータ
「土佐の郷士の家系である親戚の中に、ただ一軒だけ東北弁を話す家があったことから、自身の家系を遡る。史料を駆使し、幕末から明治維新にかけての動乱期に生きた祖先の姿を描く。」という『新訂国語図説』の作品紹介に魅かれ読んでみた。が、限られた字数のなかで導入部を紹介しているせいもあるか、ここから想像した歴史遡行ミステリ的なものではまったくなかった。安岡章太郎を読むのがはじめてということもあるが、自分の浅はかさを恥じるばかりである。幕末・明治期は中央史と往復を重ねてもっと立体的に知りたい。
2012/01/26
Soichiro
素晴らしい。内容の熱さに比べて、登場人物に対して覚めた視点で記述してあるのが、読みにくいと思う向きもあるかもしれない。 家系図がついてはいるが、登場人物がこんがらがってくるのが玉に瑕。
2013/06/28
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