ぼくのおじさん (新潮文庫)
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ぼくのおじさん (新潮文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
この作品はかなり昔に読んでいたもので、内容はすっかり忘れてしまっていました。最近は映画化されてもいたようですね。北さんが躁のときに書かれているものだと思います。それまでの作品とは結構路線が異なっていたのではないかと思います。ドクトルマンボウシリーズよりもハイになっていますね。楽しめますが。
2016/12/22
ケイ
子供の頃は苦手だったこの作者。今回はくすっと笑いながら楽しく読めた。子供の頃にはこんな大人は嫌だなあと、大人はしっかりしていてほしいなあという子供なりの固定観念があったのだろう。今は、「おじさん」のようなゆる~い大人もいていいなとか、こんなおじさんを受けとめる兄家族はいいなあと素直に思う。これ以外に短編8つ。今は難しい本を読んでいる最中で、いい息抜きになった。が…、やはりこの作家はこれ以上はあえて読まないかな。
2016/07/22
扉のこちら側
2016年433冊め。だらしない生活態度で兄夫婦に叱られる居候のおじさんは、「ぼく」の目から見ても立派な大人には見えなかった。しかし概して子どもというものはそういうアヤシイ大人が好きだったりするものである。そんなわけで私もロクデモナイ大人として甥をかわいがってやろうと思う次第である。表題作のほかでは「むすめよ……」がよかった。児童書から文庫化した作品。
2016/06/19
ゴンゾウ@新潮部
中学生の頃どくとるマンボウシリーズを楽しく読ませていただいた。久しぶりの北杜夫さんの作品。この作品は中学生向けの児童書。「ぼくのおじさん」は北杜夫さんをモデルにした作品。とても頼りなくだらしないんだがどうしても嫌いになれないおじさん像がよく描けていて微笑ましい。どの作品も北杜夫さんの優しさがあふれ出ている。たまにはこういう作品で童心にかえるのもいいですね。
2016/07/27
chimako
今から40年以上前に刊行されたハードカバーで読了。初出は昭和37年 中二時代に連載。カレーライスが60円と時代がかっているのも頷ける。今から55年も前、僕は懸賞作文に入選しハワイに行くのとになる。多分1ドル360円の時代。おじさんが保護者として同行することになっちゃった。おじさんってば、だらしがなくてお金もなくてウイスキーやガムやチョコやコーラの応募で外国に行こうとしたけどどれもハズレ。嬉々としてついてくる。ケチ臭いことばっかり言ってた旅はおじさんの先行帰国で幕を閉じる。こんなおじさんイヤだけど憎めない。
2016/10/16
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