マンボウ遺言状 (新潮文庫)
マンボウ遺言状 (新潮文庫) / 感想・レビュー
さきん
遠藤周作や阿川弘之、曽野綾子など錚々たる作家との思い出が遺言という形で綴られるも、全く暗い感じがしない。精神科医に作家業に悠々自適の老後生活かと思えば、そうでもなく株に大失敗してケチな努力も水泡に帰していた。娘や孫との交流も心温まる。孫に無関心にされていく変化が孫の成長を表していて面白い。兄の茂太さんの本も愛読しているが、その内容に違えず斎藤家で数少ないまともな方らしい。せっかくだからまんぼうシリーズ揃えてみようと思う。
2021/11/18
佐島楓
解説の三浦朱門さんの「この本で彼は遺言状という形で、世間に求愛をしているのである」という皮肉めいた言葉も、あながち外れてはいない気がする。
2013/10/13
nuno
それなりには面白かったが、「夜と霧の隅で」「マンボウ青春記」が好きな程度の浅薄なファンが手に取る本ではなかった。ファンブックのような感覚である。先に「楡家」など代表作を読むべきだったか
2014/12/02
とん
北杜夫の遺言(?)『マンボウ遺言状』. 細かく章立てられていて読みやすく面白い. これもまたつまみ食いしながら読むのがよい. 昔のことから今のことまで書かれており, 北杜夫の名前の由来なども知ることができる. どことなく別れの雰囲気も感じます.
2017/02/13
うりぼう
どんな状態でも書き続けるのが作家?
2009/02/28
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