パパは楽しい躁うつ病 (新潮文庫)
パパは楽しい躁うつ病 (新潮文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
親子の対談集。躁鬱の状態を深刻に考えすぎなかったところに長年ご家族でいられた秘訣があるのだろう。そういうものだ、と受け入れていらっしゃるのだ。なので、何度か思わず笑ってしまった。娘さんもユーモアあふれる方なので、エッセイを拝読したい。
2014/11/10
クプクプ
当たり前のことですが、書かれている全ての文章が素晴らしい本はなくて、ところどころにきらりと光り、当たっている表現があるのがいい本だと気づきました。北杜夫の「自分で自分を攻撃するな」「他人と比較するな」という言葉は精神科医らしく、勉強になりました。また、由香さんの「父との最後の散歩」は北杜夫が骨折し由香さんが、無理矢理、北杜夫をリハビリさせ、北杜夫の回復とその背景の季節の移り変わりを書いた描写は見事でした。
2017/01/01
雨巫女。
《私-図書館》学生時代は、北さんの本を読みまくり。主婦時代は、由香さんのエッセイの追っかけしてました。契約社員になった時は、茂太先生の本に癒されてました。斎藤家の作品ファンの私は、面白くて一気に読んでしまいました。最後の北さんの最期がショックでした。由香さんも、無念でしたよね。
2016/11/04
kemi
精神科医である北杜夫さんが娘さんと語りあいながら、自身の躁うつ病の話をします。
2016/10/16
Cinejazz
精神科医で作家の北杜夫氏(1927-2011)を父にもつOL作家の斎藤由香さんが「躁うつ病になったどくとるマンボウ」との、奇妙なほど楽しい家族の爆笑生活が綴られた対談エッセイ。由香さんが小学校一年の時に、父が最初の躁病になり、以来夏は躁病、冬はうつ病を繰り返したお陰で、家は十分楽しかった、あんなに夢中になった日々はなかった、と振り返る「どくとるマンボウ」が巻き起こす破天荒な言動に、笑いと涙がとまりません。喜美子夫人の忍耐と寛容に支えられ、遠藤周作、阿川弘之、阪神の掛布選手らとの親交と混戦の爽快対談です。
2021/10/23
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