不信のとき (新潮文庫 あ 5-9)
不信のとき (新潮文庫 あ 5-9) / 感想・レビュー
積ん読制覇
600ページ近い長編なのにあっという間に読了。 浮気相手の子供を作り揚々と暮らしていた浅井という男性にどんでん返しが待っている。後半は女性陣の仕返しが凄まじい。半世紀前に書かれた本でこの時代に人工受精なるものが既に存在していたことに驚く。今とは違う時代背景や夫婦のあり方。昭和という時代が懐かしい。
2024/03/25
遠藤良子
初めて有吉佐和子読んだけど怖すぎるわ。ホラーでしょこれ。女の冷血な態度と行動、うまく操ってるようで後であわてふためく男の様子を描かせたらピカイチ。男と女って本質的に違う人間なんだと実感させられる。23歳の今では結婚も子供も要らんと思ってるけど、年重ねれば変わるんだろうな。
2012/10/13
nobi Nishii
この小説、もう10年以上前に読んだことがあるのですが、読み返してもおもしろかった。惚れた数から振られた数を引けば女房が残るだけ、自分だけが特別なことって有はしない !
2013/01/19
きく蔵
筋書きとしては、昼のテレビドラマ的な展開だったりするのだけれど、陳腐に終わらないのはさすが有吉佐和子。その描写力ゆえのことだと思う。私も同性だけど、女のしたたかさってのは怖いもんだと、何度読み直しても思う。
2012/08/21
かえで
読後感としては、まぁ想像通り。調子に乗った男2人が喪黒福蔵に「ドーン!」とやられる。(ウソ)有吉作品はそのほとんどが時代を感じさせないのですが、さすがにこの作品はムリだったなぁ。解説で新聞連載小説だったと知り、納得。この時代の男が如何に調子に乗っていたことか(笑)それでも女のたくましさ、したたかさは時代を越えてます。げに恐ろしきは女なり。
2011/12/08
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