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渋谷の神様 (新潮文庫)

渋谷の神様 (新潮文庫)

渋谷の神様 (新潮文庫)

作家
有吉玉青
出版社
新潮社
発売日
2009-09-29
ISBN
9784101132723
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渋谷の神様 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

一時期どハマりして読み続けた有吉さん作品を久しぶりに手に取りましたが、やはり読みやすくていいですね。街中でティッシュを配る「ティッシュペーパーボーイ」(以下「TPB」)を軸に物語がそれぞれに展開する短編集です。そもそも文庫化にあたりどうして改題してしまったのかなと。そのまんまのタイトルのほうがよかったような気がします。謎の「TPB」ですが、特に前面に出てくるワケではなく、むしろしっかりと脇役を演じる演出がステキです。中でも『レオン』というお話は、本当にココロがキュンとなるようなときめく話でナイスでした。

2016/11/08

はつばあば

近頃、ヨタヨタ歩いているせいかティッシュペーパーを貰えなくなったな~とちょっと僻んでみる。その僻みのせいで薄っぺらい本に3日もかかった。勿論貰った人が羨ましくて。「テッシュを貰っただけで人生が変わる」・・いいのか悪いのか本人次第だけれど、キッカケを掴んで羽ばたけるのは年金生活者以外の人。私のような年金生活者は細々と平穏なのがいい。なまじ羽ばたいたらあの世へ一直線てなことになりかねん。一人の世界を持っているのは強いことだけど、やっぱり一人は淋しい。そんな若い人に有吉玉青さんが希望をくれるでしょう。

2016/11/19

エドワード

渋谷は私の青春の街だ。東京に住んでいた頃、最も身近だった渋谷。この街で遊び、映画を観、洋服を買い、お酒を呑み、デートをしたね。若者から大人まで、星の数ほどの人々の夢と涙、喜怒哀楽を見てきたハチ公やスクランブル交差点。行く度に変わっていく姿に驚くけれど、基本は変わらない。年上の七恵とのデートで智樹が彷徨うのは松濤と円山町。銀座へ移転した観世能楽堂が出て来るのが懐かしい。内気だった妻が自分を超えて成長していく周平の物語が辛い。毎回登場する、ティッシュペーパー・ボーイは同一人物かな?終幕の幸福感がいいね。

2020/09/07

ココ

有吉佐和子の娘さんと言うことで、鋭さを期待して読むが、今時の優しい物語達だった。ほんわか!

2018/06/13

coco夏ko10角

5つの物語収録の短編集。ティッシュひとつがきっかけになることもある。『ビーツって何?』が楽しかった。 単行本タイトル『ティッシュペーパー・ボーイ』

2016/02/27

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