雄気堂々 (下) (新潮文庫)
雄気堂々 (下) (新潮文庫) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
私的、ものすごく好きな歴史小説でした!誰もが血沸き肉騒ぐ明治維新、農民の出で薩長土肥いずれの藩閥にも属さなかったのに、近代日本の礎を築き今のこの国の経済の基盤を創った偉人、渋沢栄一の生き方!伊藤、大隈、大久保、井上、明治維新後の、今に連なる国家創成を担った者達の息吹き、信念、行動理念が伝わってくる!「剣」で日本を変えた維新志士、「論語と算盤」で世界に冠たる日本の経済を創った栄一!凄く貴重な小説です!全ビジネス幹部必読の名著!大変読みやすく、社会生活で大切にすべき『何か』に気付かされる素晴らしい作品‼️🙇
2020/06/26
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
前半部分は自分が何をすべきか模索していた感があったが、明治維新後は日本の産業、実業の育成と言う大きなテーマに邁進する渋沢。合本(株式会社)と言う考え方にこだわり、独裁ではない新しい姿を描こうとする。それにしても、彼が懸命になって日本の産業を興そうとして奮戦していたのはまだ30代!時の政府の中心人物達も同世代が多い。本当に若い国であったのだなあ。★★★+
2021/04/14
shincha
血洗村の農家で生まれ、尊王攘夷の獅子となり、一橋慶喜の家臣となり、武士となり、建白魔と呼ばれ、維新後の政府に仕え、大隈重信、大久保利通、井上馨、伊藤博文ら明治の重鎮たちと喧々諤々とやりあい、そして民間でも三井、三菱(岩崎)、小野、大倉などとぶつかり、手を取り合い、殖産興業に人生をかけた渋沢栄一。『雄気堂々、斗牛を貫く』を生涯その態度を失わず、様々な誘惑、思惑、横やり、中傷、障害にも負けず、民業の発展に尽くした。今の日本の礎を築いた最大の功労者。今、一万円札になってどう感じているだろう?面白かった!
2024/07/22
まつうら
(上巻のつづき)ヨーロッパから帰国した後は、大隈重信に請われ、新政府の高官となるが、大久保利通とのいざこざで辞去してしまう。たしか、江上剛の「クロカネの道をゆく」にも大久保利通が出てきて、政府内でだれかといざこざを起こしているくだりがあった。大久保利通のことは良く知らないが、どうしてこんなに敵が多いのかと思うと、ちょっと興味がわいてきた。 それと、政府を辞去したあとの渋沢栄一は、多くの事業にかかわっていくが、それらのエピソードをもっと詳しく知りたいと思った。
けやき
大河「青天を衝け」の主人公、新1万円札の顔の、渋沢栄一の話。後半戦は最初の妻•千代が亡くなるまで。まだまだ渋沢栄一の人生は続くので、続きが読みたかった。
2024/09/28
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