生命なき街 (新潮文庫 し 7-6)
生命なき街 (新潮文庫 し 7-6) / 感想・レビュー
gushwell
自炊してiPhoneで再読。戦後日本の高度成長期のサラリーマン達の苦悩・悲哀を描いた短編集。報われることがないまま幕を閉じる話が多い。逃げ出したくても逃げだすことも難しい時代に生きたこういった名もなき企業戦士達が日本を支えてきたんだと思うと、なんかやりきれない想いになります。
2014/11/09
オサム
60年前に書かれた作品を、30余年ぶりに再読。日本の高度成長が始まった頃の、綺麗事ではない企業戦士の物語だが、いつの時代もこうした累々たる屍の上に新しい時代が築かれていることを改めて感じる。もはや古典の部類だろう。読み継がれるべき作家の一人だと思う。
2021/08/14
はかり
城山の初期の作品。エコノミック・アニマルと称された日本の商社マンの働きぶりが鮮明に表現されている。理不尽と思われるほどの滅私奉公が今ではもう理解できない。城山の面目躍如といったところ。
2014/10/23
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