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黄金の日日 (新潮文庫)

黄金の日日 (新潮文庫)

黄金の日日 (新潮文庫)

作家
城山三郎
出版社
新潮社
発売日
2015-05-28
ISBN
9784101133140
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黄金の日日 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

NHKで『黄金の日日』が大河ドラマとして放映されたのは1978年の1月から12月までのこと。私が高校二年生から三年生にかけてのことであった。その前作『花神』の大村益次郎にも心躍らされたものであったが、六代目・市川染五郎が演じた呂宋助左衛門が私の中でのヒーローであった。つまり「武」ではなく「知」を武器に活躍するヒーローを私は望んでいたのだ。幼稚園、小学校と体が小さくひ弱であった私にとって、戦国の武将はおろかスポーツ選手も心の底ではヒーローにはなり得なかったのだ。室町時代、戦国時代を経済小説として描いた良書。

2018/04/22

優希

堺商人から見た戦国の世といえるでしょう。

2023/04/20

たんかれ~

戦国時代に実在したけど謎の多い人物・呂宋助左衛門。作中では堺の商人として描かれ、商売一本で信長や秀吉といった武将達や堺の商人や茶人達とダイナミックに渡り合っています。ストーリー自体も面白いし当時の商人と武将の関わり方や、茶道や茶器のステイタスの高さなど勉強になりました。NHK大河ドラマ向けに書かれた作品とのこと。ドラマ見てみたい。

2018/01/22

たま

1978年放送の大河ドラマ(現在再放送中だとか)と同年に出版された本。ドラマと本のおかげでそれまでの戦国時代のイメージがかなり変わったのではないだろうか。信長による堺の包囲から大坂夏の陣での堺の大火までの約半世紀、堺の商人たちが信長や秀吉らに翻弄されつつも商い(呂宋助左衛門が主人公なので海外貿易も)と茶の湯の力で権力に食い込んだり意地で対抗したりするさまが描かれる。茶の湯がなんとも不思議だ。茶を点てたり、歌仙を巻いたり、時代が対等の社交のルールを求めていたと言うことなのだろう。

2021/04/27

Tadashi_N

時代小説の形を借りた経済小説。ロマン溢れる行動がとれた頃が、黄金の日日だった。

2017/07/03

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