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秀吉と武吉―目を上げれば海 (新潮文庫)

秀吉と武吉―目を上げれば海 (新潮文庫)

秀吉と武吉―目を上げれば海 (新潮文庫)

作家
城山三郎
出版社
新潮社
発売日
1990-12-24
ISBN
9784101133225
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秀吉と武吉―目を上げれば海 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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s-kozy

村上水軍の総大将・村上武吉(たけよし)の生涯を描いた物語。海賊は海賊のままで海賊であり続けようとした海の男の意地を貫いた剛直な生き方は胸を打つ。しかし、その意地も秀吉による天下統一という大きなうねりに飲み込まれてしまう。その悲哀まで見事に表現しきった流石の城山作品でした。

2018/03/06

団塊シニア

リーダーの在り方を追及した小説です、秀吉との対立により武吉の運命が一変、それでも信念を曲げない生き方は尊敬に値します。

2014/12/02

saga

著者の作品は『官僚たちの夏』以来2冊目。題名にある羽柴秀吉と村上海賊の総大将・武吉が直接会うのはかなり終盤だ。まず海賊の厳しい掟の場面。そして戦国~織豊~江戸という激動の時代を通して、武吉の波乱の人生が描かれる。現代人の目からは「負け組」に映るだろう。海賊の矜持から瀬戸内が権力者の「池」に成り果てるのを恐れはするが、だからと言って権力者に媚びず、義と誠の精神をもって毛利、小早川に与した武吉。結果論としてその選択は失敗だったが、日本人の好む生き方であった。

2024/03/24

つーこ

前半は村上水軍対秀吉、後半は毛利対秀吉といった流れ。絶対後半面白くなると思い頑張って読みましたが、なかなかのあっさり具合でした。勝手に、司馬遼太郎のように史実を基に話を膨らませてドキドキワクワク・・ってのを期待していたからかもしれません。ようやくたどり着いた関ヶ原も『毛利の空弁当』のくだりもさらっと流されて。こうなると前半の村上水軍の話の方が面白かったかも。やはり海賊は陸に揚げられるとただの人になってしまうのか・・。

2018/11/25

速読おやじ

村上海賊の娘を読んだ流れで、村上武吉の事をもっと知りたくなり、そして城山作品ということで手に取った。小早川隆景と武吉の信頼関係がこの物語の重要なパートだ。時代に翻弄されながら、武吉は生き続ける。史実として教科書で学んだ戦国時代の出来事が、生きた物語として自分の脳に蘇ってくる。武吉は、なかなかに面白い人物だ。昔の大河ドラマで毛利元就をやっていたが、その時に小早川隆景役だったのはホンジャマカの恵だったのではないかと(笑) なんか、そのイメージが強く残ってるので勝手が違う^_^

2021/03/16

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