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指揮官たちの特攻: 幸福は花びらのごとく (新潮文庫)

指揮官たちの特攻: 幸福は花びらのごとく (新潮文庫)

指揮官たちの特攻: 幸福は花びらのごとく (新潮文庫)

作家
城山三郎
出版社
新潮社
発売日
2004-07-28
ISBN
9784101133287
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指揮官たちの特攻: 幸福は花びらのごとく (新潮文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

なんとも言えない読後感です…。ある程度は想像してましたが、やはり実際に読み終えると、悲しさだけではない感情が残ります。やるせなさ、刹那さ、哀しさなどが終始押し寄せてきます。なぜ、こんなコトが起きていたのか、どうしてあんなコトになったのか、とにかく頁をめくるたびに、行く宛のない悲しみや苦しみが次々とわいてきます。終戦直前の日本、「カミカゼ」と言われた特攻は自殺攻撃以外のナニモノでもなく、そんな理不尽な作戦に参加し、儚くも散っていった若き士官達の姿に涙しか出てきません。今一度、平和について考えるべきですね。

2016/08/07

yoshida

あの特攻とは何だったのか。日米開戦前の予想通り、日本軍は米軍の物量と兵器の差に押され敗色は濃厚となる。日本軍は統率の外道である特攻作戦を開始。レイテで散華した関行男大尉、玉音放送後に宇垣纏長官の最後の沖縄特攻で散華した中津留達雄大尉。この二人を軸に特攻を描いている。生還を期さない特攻。日本はそこまで追い詰められた。特攻で散華した将兵は郷土を守るために、その任務に赴く。彼等は殆どが十代後半から二十代の前途洋々たる若者だった。束の間の幸福が花びらのごとく散る。先人達の苦労の末に今の日本がある。忘れてはならない

2016/08/10

ゴンゾウ@新潮部

敗戦が決定的であった中、捨て身の本土決戦を繰り広げ多くの若者を犠牲にした目的はなんだったのか?敗戦を受け容れるよりも玉砕を選択した日本軍、なんだったんだろう。「戦争を書くのは辛い。書き残さないのはもっと辛い。 」と言われた城山さん。残された私達は読むのはとても辛い。けれども絶対に読まなければならない。

2016/10/01

扉のこちら側

初読。2015年1247冊め。以前に何かで読んだ「玉音放送の後に飛び立った最後の特攻隊」のことがわかった。恐ろしい兵器に登場して亡くなっていく青年指揮官たち、銃後の人たちの哀しさ。戦争を経験していない世代の書いた本も増えて来たが、実際に体験した世代の記録は大事にしていきたい。

2015/12/26

yomineko

余りの悲しさに途中で何度も手を止め乍ら読破。自分の大学まで出て来てとうとう読めなくなりYouTubeで学徒出陣の動画ばかり観ていたら余計辛くなった。表紙になっているのは共に23歳で散った士官。奥様お子様を残され、出陣。酷いのは終戦になっているのを知らされずに散った写真右の中津留大尉。上官が知らせなかったのだ。解説の澤地久枝さんも怒りを露わにしておられる。米国に展示されている桜花にはあろう事か「BAKA BOMB」と記されている。莫迦な爆弾!何て失礼な!!!彼らは英霊であり戦争に虐殺された方々。

2021/08/17

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