樅ノ木は残った 上 (新潮文庫 や 2-1)
樅ノ木は残った 上 (新潮文庫 や 2-1) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
さゆさん&ちゅもママさんからの課題図書。真情を吐露すること無く、腹の底が見えぬ原田甲斐。表情は別として言葉はかなり素っ気ない。その原田が言葉も感情も抑えず爆発するのが大鹿・くびじろとの闘い。対等な勝負の邪魔をしたと、鉄砲でくびじろ射った男に『そいつを追い払え、二度のこの土地を踏ませるな』と激高。藩の家老として政治の闇・駆け引きに老練な政治家・原田ではなく、原田の素の人間性が最も感じられた。うろ覚えながら伊達騒動では原田甲斐は悪役の記憶。山の民の如き原田、下巻の展開が楽しみです。
2011/11/05
びぃごろ
かなり強く勧められたので読んでみた。登場人物も多く、同一人物に複数の名称を使って話が進むので何度も行ったり来たりし、やっと上巻読了(笑)断章の隼人が気になる。宇乃の生霊度合は半端なし。山に生きる原田甲斐は凄味がある。
2019/04/24
hiyu
登場人物が多く追いかけるのに一苦労といったところは正直ある。伊達騒動について幾ばくかではあるがその結末を知らないわけではないから、どことなく陰鬱な感じで読み進めた。冒頭の樅ノ木について原田が語る場面をイメージすると、原田の秘めたる思いというか、誠実さが垣間見える。
2019/04/19
オッキー
★★★★★
2023/10/20
出世八五郎
苦労して忍んで誰一人頼む者なく生き続け死ぬ。厳しいね。できるか?こんなこと?もし、創作通りの人物ならば神としか言いようがない。神しかこうゆう生き方は出来ない。
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