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おごそかな渇き (新潮文庫)

おごそかな渇き (新潮文庫)

おごそかな渇き (新潮文庫)

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
1971-01-27
ISBN
9784101134154
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おごそかな渇き (新潮文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

 没後50年の「山本周五郎展」を先週観に行った。表題作の【おごそかな渇き】は、志半ばで倒れた氏の絶筆作品だと知り、急遽読みたくなった。福井県の谷合の貧困農村を舞台に、歴史的に根深く残る宗教争いを題材に描いた現代小説。この遺作を含む10短篇集で、読み応えがあります。武家モノ、滑稽モノ、お伽噺的な作品など周五郎の持ち味―懐にカイロを抱いた時のような、じんわり温かさが滲みでてくる楽しめる一冊です。面白いです。

2017/11/13

優希

珠玉の短編集だと思います。それぞれの物語に様々な魅力が詰まっていました。絶筆になった作品もあり、どのような物語に仕上げたかったのか興味があります。心が浄化されるような気分を味わいました。

2022/01/07

kawa

今から40年以上前発刊の渋茶色の古々米の如き佇まいの図書館本。しかし中身の味わいは、一粒一粒が際立ち炊き立て新米のような旨み滋味溢れる充実の人情小説佳作集。いやぁ、山周先生の真骨頂ここにあり、恐るべしですね。表題作は「現代の聖書」を描きたいとする絶筆作、他作品とやや手触り感が異なるが、氏の新たな境地を堪能させていただきたかったと予感させる作品で未完が惜しい。

2020/05/04

たつや

濃厚な10編の短編集でした。「雨あがる」は映画の内容と同じ箇所と違いもあり、そういう部分を考えて読むとさらに味わい深い。表題作は現代の聖書と言うことですが絶筆で残念です。完成してたらと想像すると、考えます。何度も読みたくなる名作揃い。また読みたい。

2017/06/29

tengen

絶筆の表題作を含む多彩な10編。☆真に仕えるとは?そして究極の忠臣。☆共に戦った愛馬との再会と信頼。☆お前を真の妻として愛す、形だけの妻と成る者を慮るお紋☆夫婦旅日記さらば浪人の原作☆吝嗇一家に押し込んだ若者だが思わぬ話を聞かされ首を垂れる☆不遇なおひろに心一途な幼馴染が現れる☆小さな嘘と傷ついた約束の行方☆挫折した若侍の元に現れた奇妙な下女あだこ☆不思議なもののけ退治話。☆山本流宗教問題☆彡蕭々十三年/紅梅月毛/野分/雨あがる/かあちゃん/将監さまの細みち/鶴は帰りぬ/あだこ/もののけ/おごそかな渇き

2020/02/05

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