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正雪記 (新潮文庫 や 2-16)

正雪記 (新潮文庫 や 2-16)

正雪記 (新潮文庫 や 2-16)

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
1971-04-01
ISBN
9784101134161
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正雪記 (新潮文庫 や 2-16) / 感想・レビュー

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はらぺこ

どこからどこまでが史実か知らんけど物語としては面白かった。『江戸時代って人口が少なかったんかなぁ?』と思うぐらい奇跡的に人と出会うし、偶然お宝を手に入れるので資金的に問題は無いし。改めて思い返すと胡散臭い話やなぁ(笑) ところで、何で後世まで由井正雪の名前が残ってるんやろ?例えば大塩平八郎なら実際に乱を起こしてるから名前は残るやろうけど、これを読む限り由井正雪は何もしてないし、もし計画が事実としても未遂やし。

2012/06/19

カザリ

周五郎節だなあ、と前半はしばらくぶりに小説で感動。この感動は周五郎独特のもので、本当にすごいと思う。身につまされる小説の代表。。しかし、正雪に関しては、あまりうまくないというか。。前半100Pくらいは感動の連続で、そのあとはうまくないというか。。正雪より、周囲の人間のセリフにうるうるきた。。

2017/05/06

タイガー@津軽衆

通算38冊目。06月01冊目読了。世間的には評価が低い山本周五郎の長編小説です。教科書的には、慶安の辺や由比正雪の乱などと書かれ、幕府転覆を謀ったテロリストの親玉というイメージの由比正雪にスポットをあてたものです。歴史認識とはその都度かわるもので、戦後日本の歴史観を作ったのは司馬遼太郎ですが(個人的にはあまり好きじゃない)、それに負けず劣らずに影響を与えてたのではと思うような渾身の1冊かなと個人的に思いました。共謀罪がいま騒がれていますが、そういう側面から読んでも良いかもと思います。

2017/06/10

きりこ

貧困にあえぐ浪人たちの生きる道を探そうと幕府の権力者に挑んでいくも、結局大きな権力には力及ばなかった。でも星に導かれた運命に悔いはないと潔い最期を迎える由比正雪。 武士は身分制度では位が高いものの格差が大きく、そんな社会の不公平さをなんとかしたいという高い志をもった立派な人だと思いました。 ミステリアスな宝探しや島原の乱・二十軒の争いはスリルがありましたし、青春時代にともに道を歩んできた仲間と力を合わせていくなど人との関わりも面白かったです。 兵庫とちぐさ、真実の愛を全うした二人の姿に一番感動しました。

2011/02/21

ポメ子

前回読んだ『江戸一新』に由井正雪の事が書いてあったので、他の作者は、どのように書いているのだろうと積読していた、この本を読了。やはり、歴史的人物で、あまり資料などが残っていないと色々な解釈が出来るものだなあと思った。

2023/09/13

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