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花杖記 (新潮文庫)

花杖記 (新潮文庫)

花杖記 (新潮文庫)

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
1981-01-27
ISBN
9784101134338
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花杖記 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

お気に入りさんの感想を読んで手に取ってみました。山本周五郎の短篇は結構読んできていると思っていましたが未読のものばかりでした。中編ぐらいの長さがある表題作が印象に残りました。父親とあまりそりが合わなかった息子が、父親の死からその真相をあばいてかたき討ちをするという話でドラマにできるのではという気がしました。また最後にある「須磨寺附近」という作品は作者の処女作ですが全集には入れなかったということのようです。現代作品で若人の淡い恋を描いている感じで作者の作品とは思えませんでした。

2023/07/16

じいじ

やっぱり周五郎モノはいいです。10篇どれも粒揃いで面白いです。親の敵討ちを描いた表題作が、78頁の中編ですがミステリー調で長編の読み応えがありました。父親が城中で乱心、刃傷沙汰に及んだとの罪で…。この事件が起きるまでは、親子の間にはミゾあった。父の死はおかしい? 何かウラがある…バカ息子の与四郎も目が覚めます。このまま汚名を背負ったままでは、犬死した親父が可哀そうだと立ち上がります……。他にもユーモア溢れる【似而非物語】など面白い話が満載の短篇集です。

2023/05/28

nakanaka

10篇から成る短編集。表題作の「花杖記」も面白かったのですが、個人的にはユーモラスな内容の「似而非物語」がお気に入りです。とにかく怠け者の杢助が主人公で、彼にはパニックを起こすと発症する「くる目」という持病のようなものがあり、そんな彼が数十年ぶりに帰郷したところから話は始まります。ひょんなことから剣豪の身代わりになることとなり騒動に巻き込まれていくというもの。つい笑ってしまうような場面もあり楽しめました。それにしても、作者は魅力的な女性を描くのが上手だと作品を読む度に思います。

2023/05/24

おか

はぁ 久しぶりの周五郎の世界❣良かったです。日本人でよかった(笑)表題作の「花杖記」はミステリー仕立てですが もう少しじっくりと読ませてほしかった。まぁ短編なので仕方ないですね。「武道無門」は良かった。臆病者の神髄を見抜いた領主もさすがだなぁと。「良人の鎧」う~ん ジレンマに陥る。(笑)「小指」男にとって女の小指って こんなにも印象的なんですね。「備前名弓伝」これは 私の好きな世界。秀でた男の意志を貫く その姿!それに尽きる「似而非物語」これは最高に面白かった。「逃亡記」う~ん ここまでしなくても➡続

2024/03/18

金吾

○山本周五郎さんの武家物らしく、芯があり清々しい話が多いです。「武道無門」「備前名弓伝」が好きな話です。

2022/04/01

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