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朝顔草紙 (新潮文庫)

朝顔草紙 (新潮文庫)

朝顔草紙 (新潮文庫)

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
1984-10-29
ISBN
9784101134475
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朝顔草紙 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

やっぱり周五郎小説は面白い。12の短篇どれもハズレなしですから安心して読めます。お洒落なタイトルの表題作は、想像していた筋書きよりシビアな武家モノですが、面白いですよ。本筋は代替わりした息子・信太郎が、父親が昔受けた受けた恥辱への敵討ちを…。同時進行して語られる信太郎の恋話もなかなかいいですよ。いまでは考えられませんが、親同士が決めた許嫁同士が、16年の歳月の後に漸く逢うことに…。この短篇集は何年か後に、就寝前に一話ずつ味わいたい短篇集です。

2024/10/02

優希

前半は時代もの、後半は現代ものの12編からなっています。どの作品もしっとりとした感じがしました。時代ものは趣があり、現代ものは清々しいのがいいですね。独特の表現が味わい深いと思いました。

2015/01/11

金吾

○山本周五郎さんの武士物は、生き様や心根が爽やかであるので好きな作品ばかりです。この本においても「朝顔草子」「粗忽評判記」「足軽奉公」が良かったです。

2023/01/11

AICHAN

図書館本。久しぶりの山本周五郎。12編の短編集。どれも芝居を見ているような臨場感溢れる物語だった。心にぐさりと来るような作品はなかったが、周五郎劇場を満喫した。

2018/11/23

タツ フカガワ

再読。時代物8話、現代物4話を収録。時代物は最後に鼻の奥がツンとなるような話が多く、現代物ではのちに名作『青べか物語』へと繋がる「青べかを買う」「お繁」もあるが、今回印象的だったのは「うぐいす」と題された一編。上野の地下道で生きる意欲もなく餓死寸前だった復員兵が、大きな会社の跡継ぎとして救護される。しかし本人にはその記憶がない。読み進むうち、まるで時代物のお家騒動を現代物に移し変えたような物語で興味深く読みました。

2020/01/29

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