周五郎少年文庫 殺人仮装行列 (新潮文庫)
周五郎少年文庫 殺人仮装行列 (新潮文庫) / 感想・レビュー
まめこ
★★★★☆こんな周五郎作品もあるのか!探偵や新聞社の若者たちが、外国スパイと頭脳戦や死闘を繰り広げる。一般人がピストルぶっぱなし、怪しさ満点の○×商会、オノマトペと!マークだらけのこの独特の活劇パターンは今の子供でも楽しめるのかな(笑)?殺人光線の研究を狙うスパイは誰だ「殺人仮装行列」、キュウナン王国の王子を襲う「謎の紅独楽」、吸血団が狙う「覆面の歌姫」目次を見るだけでワクワクする~!
2018/11/17
Kotaro Nagai
本日読了。周五郎少年文庫2冊目。昭和8年~15年に少年少女誌に掲載された探偵小説18編を収録。先の春田少年探偵の作品ではやや強引なストーリー運びが見られたが、こちらはトリックの伏線や謎解きに工夫が見られ、小説としての進歩が覗える。「猫眼石殺人事件」「特急第7号」など良く出来ている。この中で「出来ていた青」のみ既刊の短編集「花匂う」に収録されている。本書に収録の版は一部伏せ字の単語がある。「花匂う」の版では伏せ字になっていない。この作品のみ大人向けなので、少年文庫ということから配慮したのでしょうか。
2021/01/04
Oh!やまびこ
アノ!山本周五郎氏の少年少女向け探偵小説、更には興味がそそられる文庫カバーデザイン。短編集でしたので空き時間を有効活用し読書が出来た。暗い時代へ向かう世相が充分過ぎるほど反映されている。作品は江戸川乱歩氏を思い起こさせる文体と作風でした。
2024/03/08
寒っ!!
全部が少年向けというわけではないのかな。昔よく書かれていた荒唐無稽な話の連続であり,ツッコミを入れることなく読むべきかもしれない。
2019/09/06
りんご
本格的ミステリーもあります。よくぞ短編でそこまで周五郎さん書きましたね。
2022/07/28
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