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散りしきる花: 恋紅第2部 (新潮文庫 み 20-2)

散りしきる花: 恋紅第2部 (新潮文庫 み 20-2)

散りしきる花: 恋紅第2部 (新潮文庫 み 20-2)

作家
皆川博子
出版社
新潮社
発売日
1990-03-01
ISBN
9784101136127
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散りしきる花: 恋紅第2部 (新潮文庫 み 20-2) / 感想・レビュー

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mii22.

『恋紅』の続編。第1部では遊女屋とはいえ、まわりからお嬢さんと呼ばれ立てられて育てられた少女ゆうの目を通して見た世界なので美しさや煌めきも感じられた。第2部では、維新後の明治で政治が揺れ動く時代を背景に、ゆうは女として母として女興行師として苦難や心の葛藤と戦いながら強く生き抜いていく姿が厳しく容赦なく描かれている。しかし皆川さんの筆致はどんな地獄であってもそのうっとりさせる甘美さは変わらない。余韻の残るラストはしっとりと美しい。

2016/04/08

ケイプ

先日読んだ「恋紅」の続編です。遊女屋の娘ゆうは役者福之助と結ばれ旅回りに出て行きました。そしてその後のゆうが描かれています。随分強くしたたかになりました。あまりにも突然の哀しい現実にゆうはどう心を立て直していったのでしょう。 皆川さんの文章に時々ドキっとさせられながら読みました。後書きには第三部もあるように書かれていますが。。。

2015/02/14

山猫

なんか悲しいね、男心がさ。

fu

「恋紅」の続編。恋紅を読んでいなくても、あらすじが追えるように書かれているのでこの本から読みはじめても問題はないが、恋紅を読んでからのほうが楽しめると思う。予想外の展開に唖然としてしまった。感情移入して読んでしまう読者には、この展開は耐えがたいかも?前作では江戸が舞台で、当作は名古屋、大阪が舞台そしてまた江戸へと戻る。あとがきに続編も書いている、とあったので探してみよう。

2014/03/22

冬薔薇

第一部で印象的だったのが染井村で生まれた桜を旅芝居の興業で各地へ広めたところ。自由民権運動の激しくなる世の中、旅芝居の一座も翻弄される。最愛の人をなくし、娘を得て一人女興行師となるべく決意したゆうは本来の芯の強さで前向きに生きる。ラスト金太郎との再会、阿古屋の舞台での場面は泣かせる。「後ろに残してきた道に桜吹雪が散り舞う」。第三部もぜひ読みたい。

2015/04/21

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