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みだら英泉 (新潮文庫 み 20-3)

みだら英泉 (新潮文庫 み 20-3)

みだら英泉 (新潮文庫 み 20-3)

作家
皆川博子
出版社
新潮社
発売日
1991-09-01
ISBN
9784101136134
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みだら英泉 (新潮文庫 み 20-3) / 感想・レビュー

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ヨーイチ

浮世絵を語る程勉強した訳ではないが、英泉は昔から知ってた。矢代静一が劇化したのを読み、紀伊国屋ホールに観に行った。内容が思い出せないのは、感心しなかったせいだろう。文化文政という江戸文化の爛熟期、その最先端を象徴する出版界といつの時代でもあがき悶える表現者の物語と言えようか。今風に言うと大昔のエロマンガ家が現代人の目にとまるなんて、不思議な気がする。此れが作者の趣向だと思うが、南北張りの台詞が味わい深い。欲情することを「気が悪い」なんて言ったらしい。使ってみたいものだ。続く

2015/06/17

さく

葛飾北斎や応為の話に登場する善次郎がいつも魅力的で、善次郎の話を読みたいと思っていました。そこで見つけた「みだら英泉」。善次郎が主人公と思いきや、妹の方がよく登場していました。絵師たちの世界では性が開放的なイメージがあったけど、妹はそうでもなく、なんだか鬱屈していました。長二郎の屈折っぷりも凄いです。いかにも江戸っ子!な国芳の話も好きだけど、こういう話も好きだなぁ。

2017/09/10

藤月はな(灯れ松明の火)

皆川博子」作品で江戸物は「笑い姫」以来です。枕絵は河鍋暁斎氏の物を見たことがあるのですが交合は生々しいのに厭らしくなかったことが印象的でした。女と酒に溺れながらも有名どころの絵師からは枕絵を描くと侮蔑されながらも入れ込むように描き続ける英泉に秘かに慕う者たちの関係性がねっとりとしながらも軽やかに描かれていて好きです。人物と文学史、美術史と繋がりも知的好奇心が擽られました。そして葛飾応為ことお栄が素敵です><

2012/02/17

skellig@topsy-turvy

それぞれの人間の思惑を巡ってぞわぞわするこの感じ、皆川作品におなじみのセンセーション。会話がいきいきしていて、人物が立ちあがってくる感じは流石です。

2013/03/03

秋良

どうしようもない渇きを覚えながら、それを癒す術もなく酒と女に溺れて、春画描いてのし上がる。英泉の生き方これまさにロック。

2017/02/03

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