凍てる庭 (新潮文庫 み 7-8)
凍てる庭 (新潮文庫 み 7-8) / 感想・レビュー
marukuso
家族を養うだけの甲斐性のない安田安男は水上自身でもある。妻に逃げられ、子どもを巡って裁判になり、しがない作家になってなんとか生き延びていく。行先行先勤める会社が倒産し、職を転々とする。そんな安男がこれほどまで苦労しながらもやってこれたのは娘の蕗代がいたからこそだ。娘になぜ母がいないのかこのことをいつか説明しなければならない、この思いを本作品にそのまま具現化したものになっている。
2017/07/16
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