道の花 (新潮文庫 草 141-18)
道の花 (新潮文庫 草 141-18) / 感想・レビュー
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S52年刊行の文庫版。筆者の出身地の福井県若狭の大島で暮らす農家の人の生活を描く。ノンフィクションのような書き方のフィクション。田舎の土地が若狭湾にできる原発群のためにスポットを浴び、原発建設が開始されることも出てくる。主人公と言える民婆ちゃんの「原発が地獄を運んでくる」という言葉が読後も蘇る。さらに「地獄は原発がもって来なくても人がつくるもの」とも言う。共感。この本の発行から約30年後には問題の原発は停止するのだということを読者は知っている。でも原発のお陰でUターンして地元で職につけたり、島に橋が⇩
2015/10/20
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