醍醐の櫻 (新潮文庫 み 7-26)
醍醐の櫻 (新潮文庫 み 7-26) / 感想・レビュー
marukuso
著者は天安門事件の数日後に心臓発作に見舞われ、心臓の3分の2が壊死してしまったそうだ。その入院時期を過去を振り返りつつ描いた短編集。変わった女性が出てくるのがどれも印象的で、蛍を病院で飼うというのもどこか心温まる。
2020/02/02
okhiro
心臓梗塞を患った作者が日々の暮らしで出会った人たちとの何気ないやりとりを描くエッセイ集。どの編も、その人たちへの人恋しさが垣間見れるが、最後は自分だけがポツンと残されていく余韻のような結びを見せていく。今回は再読だったが、自分が年を重ねたからか、人生の中で、さまざまな人との出会いや忘れてしまうような場面が自分にもあり、それらのシーンがふと思い出されたり、懐かしく感じたりする。しかしすぐに日々の日常の雑事に戻っていくということで人生を重ねていくのだという当たり前のことを実感した。
2024/03/17
沢
卒論以来久しぶりに読んだ水上勉の随筆集。自分とは世代が異なる作家の文を読むと、100年も経過していないのに普段遣いの言葉にもここまで違いが生まれるんだなと思う。中々手に取る勇気が出ないけれどたまにエイッと読み始めるとすいすいいけたりする。
2014/04/30
スエ
老いの歓びと侘しさ。どこか幻想的で、飄々としている。こういうのを読むと、老いるのも悪くないと思うのである。
2012/10/26
邪馬台国
冷たい感じがした。
2008/09/10
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