念術小僧: 大江戸サイキック・ボーイ (新潮文庫 A 4-1 ファンタジーノベル・シリーズ)
念術小僧: 大江戸サイキック・ボーイ (新潮文庫 A 4-1 ファンタジーノベル・シリーズ) / 感想・レビュー
タケミチ
第2回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作。超能力(念術)を持った念術小僧百合五郎が、江戸時代を舞台に大活躍するユーモアSFファンタジー。特異なのは全編が落語調で書かれているところ。また、八っつぁん、熊さん、与太郎などの落語でお馴染みのキャラが登場したり、数々の古典落語のくすぐりがサンプリング的に散りばめられていたりする。作者は落語好きなんでしょうが、落語の良いところを取り込んで、きちんと小説として成立させている。落語好きの人は特に楽しめる。もちろん知らなくても楽しめますけどね。
2016/05/26
小林ミノリ
しつこいようだがこれもファンタジーノベル大賞に絡んだもの、時は江戸、長屋暮らしの八公がひろった赤ん坊、百合五郎と名づけられ、すくすと成長すると同時に不思議な才能を発揮しだした、鉄で出来た釘を曲げ、未来を予知したりと、さあ大変、それを瓦版屋が嗅ぎつけて、見世物小屋に出演とあいなりまして・・・落語的文体で繰り広げられる奇想天外大江戸超能力痛快娯楽奇談。
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