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美少女 改版 (新潮文庫 よ 4-5)

美少女 改版 (新潮文庫 よ 4-5)

美少女 改版 (新潮文庫 よ 4-5)

作家
吉行淳之介
出版社
新潮社
発売日
2007-12-01
ISBN
9784101143057
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美少女 改版 (新潮文庫 よ 4-5) / 感想・レビュー

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佐島楓

刺青がどの女性のからだにあるかを確かめる、ただそれだけのために、次つぎと関係を持つ主人公というのはやりすぎの感がある。ただ、なぜかこの作品には湿ったいやらしさがない。失踪する美少女、変死をとげるホステスなど、ミステリ的な要素もあるが、主人公の洒脱な会話など、余裕のある大人たちのゲームを楽しむのが正解かな。

2013/05/11

コジターレ

数年前に『夕暮まで』を読んだときは、相性が合わない作家だなと思ったけど、本作は興味深く読めた。やはり本は、読むときの自分の状態や年齢によって印象が変わるのだと再認識した。本作はミステリーのようでもあり、独特の世界観に引き込まれた。私たちは他人のことを実はほとんど知らないし、他人の人生の秘部に入り込めば自分自身も変わらざるを得ない。でも、ほとんどの人はそんなことを意識することなく生きているのだろうな。そんな感想を抱いた。

2016/04/30

井戸端アンジェリか

私のイメージする美少女と吉行淳之介の思う美少女は違うんだな。バア勤務のオサセちゃんを美少女といえるものなのか悩む。何よりメインは妖艶な未亡人だし。興味薄リタイヤしようかなと思ったらミステリ仕立てになっていたのでなんとか読了。登場人物(特に男)にちっとも魅力を感じないのです。エッセイは好きなんだけど小説は合わないかもしれない。積読のあと4冊どうするか

2015/02/20

Tomoaki Yoshino

昭和41年週刊文春に定期連載された吉行淳之介の長編作品。混血の美少女の失踪から始まり、美少女を追い求めるうちに様々な謎と出会うといった内容。混血という言葉やアブノーマルな愛を否定的に描くところは時代を感じる。一方で透明人間ゴッコという遊びや快楽コンサルトといった命名は現在でも洒落たものと思う。

2018/09/09

菜花@ほのおかくとう協会門下生

なんとなく出だしが気に入らなかったけれど、何度も手に取るので、縁があるのではないかと借りた本。物語自体はすらすらと進んで読みやすいです。謎も少しずつ解明されていき、順序立てもいい。けれど、主人公の男性がどんどん女性を抱いていく展開は、ちょっと敬遠したくなりました。官能的な部分とミステリーな部分を融合させたかったのだろうけど、私は好きになれそうにありません。

2012/05/05

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