KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

恐怖・恐怖対談 (新潮文庫 草 143-12)

恐怖・恐怖対談 (新潮文庫 草 143-12)

恐怖・恐怖対談 (新潮文庫 草 143-12)

作家
吉行淳之介
出版社
新潮社
発売日
1983-05-01
ISBN
9784101143125
amazonで購入する

恐怖・恐怖対談 (新潮文庫 草 143-12) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夜間飛行

人生の色々なマイナスの出来事を話題にしている。色川・野坂・井上の回はナルコレプシー・手術・フォビアの話で、陰に籠もらない話しぶりがよい(野坂の夢精は一種の才能ではないか)。病気ネタもよいが、逆に医者の立場からフォビアや妄想の解説をしてくれるモタ先生と、野性味溢れる開高の話も楽しかった。五味の回は事故で死にかけたり人を死なせたりした話なので重たいが、占いの蘊蓄がそれを和らげている。佐野の回は危険なことをしたくなるマゾ心理の話で、私も子供のころ両手にクリップを持ちコンセントに差し込んで感電したのを思い出した。

2023/07/15

佐島楓

お話上手・聞き上手である淳之介さん。この方が醸し出すムードのせいか、「恐怖」がテーマのはずなのに滑稽さが勝っている。しかし男性同士の対談だとどうしてもシモの話題になってしまうのですね・・・。

2015/02/25

井戸端アンジェリか

先生方それぞれの怖いモノ話なんですが、いつの間にやらシモネタになってしまうのが面白い。感心したのは斎藤茂太の梅毒でノーベル賞の話。荒療治にビックリして、昔の偉大な人は皆脳梅だから凄いんだと決めつけているところに笑う。シモネタも極めればノーベル賞に辿り着くのかもよ。

2016/01/13

双海(ふたみ)

北杜夫との対談「たんたんタヌキ篇」だけ読みました。

2014/04/20

madhatter

相手からここまで楽しい会話を引き出してしまうあたり、吉行氏はやはり対談の名手なのだなあと思う。酒のせいで口が滑る(笑)とか、「知り合いだから」という理由だけでは、ここまで巧くは出来まい。特に、吉行氏とはフィールドの異なる相手、例えば佐野洋氏、生島治郎氏、斎藤茂太氏との対談が面白かった。相手のフィールドに滑り込んで、喋らせてしまうと言うか…しかし、本書で一番怖いのは、その場にはいない森茉莉氏(井上ひさし氏との対談)ではないだろうか。

2011/06/05

感想・レビューをもっと見る