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水中花 (新潮文庫 い 15-19)

水中花 (新潮文庫 い 15-19)

水中花 (新潮文庫 い 15-19)

作家
五木寛之
出版社
新潮社
発売日
1972-12-01
ISBN
9784101147192
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水中花 (新潮文庫 い 15-19) / 感想・レビュー

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みも

ご都合主義で内容が薄く、全体を通して表層的で商業的作品の匂いが仄かに香る。銀座のクラブの踊子や速記者といった職業の深掘りも無く、政財界のドンが登場するも重々しさに乏しく、概して類型的人物達によって作品が構成される。純愛様相も呈しており、もしかすると著者が狙いを定めた読者層は青少年層か…その意味ではこういう作風もありなのかも知れない。主人公の女性は絵に描いたような容姿端麗、清廉潔白、無欲恬淡。優等生過ぎて行動や言動が容易に推測できる為、逆に没個性化している。この女性へ抱く感懐が、本書を楽しめるか否かの肝。

2018/07/05

エドワード

高校生の頃、テレビで見た松坂慶子さんは本当に美しかった。今も活躍中の彼女は、若き日の艶姿を前世と呼ぶそうだ。「ファム・ファタル」という言葉が似合うクリムトの表紙。この頃の私はクリムトもプルーストもドームも知らない。地味な速記者の梨絵は、妹の起こした事件でお金が必要になり、ある時思いもよらない妖艶さを漂わす。松本清張の作品にも女をものとしてしか見ない老人が出て来る。この頃の小説によく出て来る黒幕爺、最近はほとんどみかけない。梨絵のような女性もやや時代遅れの感がする。男と女の立ち位置が根本的に変わったと思う。

2014/04/03

haru

昼ドラ

2020/11/11

rika

水槽に体を沈められる主人公。 自由に泳ぐ姿は誰が見ても美しいです。

2017/11/19

らり

こういう夜の世界の話、すきです。 五木さんだから生々しくならず、ほわんとしたままあっさり終わるのかなあと思いました。

2013/04/24

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