風流江戸雀 (新潮文庫)
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風流江戸雀 (新潮文庫) / 感想・レビュー
優希
文春漫画賞受賞作。どこか懐かしい江戸情緒を感じました。江戸庶民の日常は、しみじみとしていて味がありますね。古川柳を織り交ぜながら描き出される世界は杉浦さんにしか描けない世界だと思います。面白かったです。
2018/02/04
kinkin
彼女の描く女性はなんて艶っぽいのだろう。おちゃっぴな少女、嫁入り前の娘、新婚さん、人妻や遊女、子供を持った女性など皆活き活きとしている。絵と一緒に組み合わせた古川柳がどれも粋。江戸時代の人たちは今よりずっとおおらかで自由だったのかもしれない。私と同世代の彼女、存命ならどんな作品を描いていたのかな。単行本を手放してからずいぶん経って古本で出会ったこの本は本棚に並べておこうと思う。
2016/08/24
kinupon
古川柳との掛け合いに中で、江戸情緒をたっぷりと味わえます。
2017/11/11
小梅
杉浦日向子さんの絵は優しくて良いですね。川柳がまた良い。 もっと沢山の作品を残してもらいたかったですね。
2014/04/22
キジネコ
御亭主が 朝になっても帰ってこない… 留守を独り守った御内儀が 眠れぬ夜の名残を目もとに 残して ヤキモキしておりますところに 言い訳がましく 身なりを 汚して 「いやあ えれえ目に あっちまった」と 上がり框に 足をかけたダンツクに おかみさん 詰め寄って「まちっと ましな 言訳を… 」と言いつのって … 二人の間に流れる沈黙の 雄弁。添えられた「胸ぐらを とった 方から 涙ぐみ」の古川柳が一句。江戸文化の馥郁、男女 町衆の人情が匂い立つ様な一冊。田辺聖子さんの序文も御見事。粋だねえ~ (^^ゞ
2018/02/20
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