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花神(中) (新潮文庫)

花神(中) (新潮文庫)

花神(中) (新潮文庫)

作家
司馬遼太郎
出版社
新潮社
発売日
1976-09-01
ISBN
9784101152189
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花神(中) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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とん大西

村田蔵六…やはり天才なんでしょうね、大がつくほどの。文字の羅列や二次元を具現化・三次元化する能力。インプットとアウトプットを素早く明瞭に構築する数学的思考力。どれも別格だったのがよくわかります。バランスをとるように不愛想で生真面目な人間性もなんとも魅力的。イネとの恋愛やお琴との夫婦関係は愛嬌さえ感じます。-さぁ、蔵六、起つ。薩摩に西郷が、幕府で慶喜が起ったように。絶対絶命の長州で起つ、軍総司令官・大村益次郎として。生来のトンボ捕りが幕末の英雄達と肩を並べた瞬間です。これぞ大変革期の妙。歴史的恍惚感です。

2021/03/15

三代目 びあだいまおう

中巻、桂小五郎の手紙を読んだ瞬間の蔵六の変化、今でいうパラダイムシフトのくだり数ページの表現は唸りました‼️この瞬間にようやく物語が動き出し、幕末維新も動き出す。坂本竜馬がきた!高杉晋作も! それにしても司馬先生はこの幕末の多くを執筆してるとき、どんな映像が頭に浮かんだんでしょう。確実に私達はその映像の影響受けてますよね‼️ 医術の向上を求める中で、学問と技術の両輪を極める必要を説く、それは戦争にも同様、結局は人であると!討幕の檄文!盛り上がってきた!蔵六の矢継ぎ早な天才ぶり、興奮伴い下巻へ‼️🙇

2018/10/23

優希

蔵六の運命は、長州に属したことにより、大きく変化していくのが伺えます。壊滅寸前の長州に迫る幕府。これを機に、蔵六は蘭学者から軍務大臣へとその役割が変わっていくのですね。大村益次郎を名乗るようになるのもこの頃。不利な条件の中、幕府fを撃退しようと動く姿は最早武士そのものに思えます。

2018/11/17

やっちゃん

中巻からは世に棲む日々の裏側のような展開が楽しい。ここまでの蔵六は頼りないが、それを信じて持ち上げる桂小五郎が凄い。自身の洞察力を信じて後押しし続ける胆力。この辺りはビジネス書にもなる。関所を一人で守った男が印象的だった。

2024/01/20

chiru

桂小五郎の信頼に応える形で、蔵六が軍略家となり長州の指揮をとる中巻。 龍馬の仲介により、薩摩経由で武器を確保したり、犬猿の仲であった薩摩と倒幕への志が一致していくところは最高にわくわくしてしまう。『物事は本質を抽出し単純化すべき』という彼の思考をもとに、終始冷静で動揺もせずに、作戦を成功に導く中巻は圧倒的に面白い! イネの気持を分かってても行動を起こせないエピソードが人間らしくていいです。 ★5

2018/02/27

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