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花神(下) (新潮文庫)

花神(下) (新潮文庫)

花神(下) (新潮文庫)

作家
司馬遼太郎
出版社
新潮社
発売日
1976-09-01
ISBN
9784101152196
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花神(下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

あっぱれ❗幕末の天才、大村益次郎物語の最終巻。事前に完璧な作戦と段取りさえしておけば、どんな戦いだろうが勝って当たり前と。無愛想で必要のない言葉を発しない天才は、きっと今の時代ではなかなか上手く生きられないと思う。いや、彼のような天才変人を上手く使いこなせる人がまずいない、その点では、桂小五郎は人を見る目あったんだな。重要な仕事したと思う。印象的な箇所は、多額の金を大隈重信から奪った(?)ところ。これが全ての決め手ですかね‼️ イネとの再開も良かった、イネの思いが切ない!明治維新の時代小説は面白い‼️🙇

2018/10/30

とん大西

爽やかですらあります。その生涯、天寿を全うすることなく逝ったとはいえ…。成就か不発か維新回天。雌伏の時を経て歴史の表舞台に躍り出た蔵六。官軍総司令の責を担い戦略戦術を駆使し新政府の屋台骨を支え続ける花神。にも関わらず無私無欲の裏方気質。そんなとこに滑稽なほど愛嬌を感じる。天才は天才のままに、トンボ捕りはトンボ捕りのままに。龍馬や西郷もそうだったように、蔵六…非業の死ではあったが、貫徹したのではないだろうか。花神大村益次郎を。その人生、詩歌的センスは皆無だったのだろうが、イネとの恋も含めて十分に叙情的です。

2021/03/20

やっちゃん

中巻まではいいペースだったけどなかなか上野戦争が始まらなくてモヤモヤした。突然退場した桂小五郎にモヤモヤ、嫁にもモヤモヤした。でも孤立してても結果残すって最高にかっこいい。蔵六には是非ともひいきのサッカークラブの監督やってほしい。

2024/01/22

優希

幕府対長州戦での勝利は、維新の転換点となったようです。同時に、蘭学者が軍の司令官の地位を確実にしたように思えました。軍事の異才を発揮し、歴史の表舞台で革命の花を散らした益次郎。それは、幕末動乱に忽然と現れた軍事天分の持ち主のように感じられてなりません。時代によって生み出され、時代の道を歩んできた人物が大村益次郎だったと言えるでしょう。

2018/11/17

chiru

四境から攻めてくる幕府軍にひとつの藩が勝利し、蔵六が暗殺に倒れるまでを描く下巻。 表舞台に興味も野心もない蔵六が、新政府の総軍司令官となり、戊辰戦争では彰義隊を1日で壊滅させ、西南戦争を予見しアドバイスまで残す。 わたしは、蔵六が歴史の激流の渦中にいたというより、その外側にいたからこそ、門外漢でも信頼を得ていたような印象を持ちました。 でもまさしく、維新の成就に必要なストライカーの最も重要な1人だったんだと思う。 ★5

2018/02/28

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