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項羽と劉邦(下) (新潮文庫)

項羽と劉邦(下) (新潮文庫)

項羽と劉邦(下) (新潮文庫)

作家
司馬遼太郎
出版社
新潮社
発売日
1984-09-27
ISBN
9784101152332
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項羽と劉邦(下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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W-G

戦場で韓信が才を発揮し始め、一気に主役級の存在感に。しかし、どこか奥歯に物の挟まった描写と感じるのは、劉邦亡き後の運命を知っているがため、スターとして立てきれずに著者の筆が抑えられてしまったのか、はたまた単なる私の色眼鏡か。背水の陣より後は、どこか変容を感じさせる微妙な描写が続き、終盤はほぼ出番がない。項羽の最後はなかなかに感動的ではあるが、張良のとった策はそこまで意表をついたものではない。項羽がまだ三十一歳であったことに驚きを覚えるとともに、年齢を重ねた姿を見てみたかった。劉邦没後の話ももっと知りたい。

2021/07/08

mariya926

とうとう読み終わりました!!かなり前から読もうと思っていたので達成感があります。上巻でかなり時間が掛かったので心配でしたが、下巻は面白く早いペースで読めました。特に劉邦は笑った顔に愛嬌があり、人に任せる能力があるので負けるのに人が集まってくる人物であり、項羽は魅力的な力を持っているが親族ばかりを贔屓しているので、周りから優秀な人材が離れていく、結局は周りに誰がいるか?が勝負の分かれ目になりました。これはビジネスのリーダー像で見てもモデル的な二人だなと思いました。いつか···再読したいです。

2023/02/26

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

下巻読了。楚漢戦争完結!本当に説明が多く、うんざりしそうになるときもあったが、巻が進むたびに説明はゆるやかになっていきます。最後まで読んで見ての結論は面白かった。こんな歴史があったのかと驚く。ドラマや映画以上の内容に感動する。武の項羽。人望の劉邦対決という感じ。百敗しても最後の最後に漢の大勝。張良の助言が神ってます。蕭何の補給能力が神ってます。韓信の軍才が神ってます。韓信が異質だ。こんな人柄の武将はあまりいない。軍略好きの子供という感じ。キャラが皆良かった。項羽も劉邦も好きだ。機会があれば再読したい。

2016/11/26

ゲンキ

3巻読了しました。顛末は他の本で知ってはいたものの、司馬遼太郎さんの本書は流石でした。最終章の烏江のほとりで、泣けました😭。四面楚歌の話も勿論出てきます😭。「時に利あらずして、騅逝かず、虞や虞や、若を奈何せん」も出てきます😭。改めて、項羽の死に様に感動しました。ありがとうございました🙇

2022/01/23

ふじさん

徳の劉邦が、武の項羽を征する。まさにこの一言に尽きる。広武山で対峙する、項羽軍と劉邦軍との間に、和議が成立し、項羽軍は故郷に向かうが劉邦軍が追撃し垓下に追い込む。垓下の項羽の置かれた状況は、「四面楚歌」という言葉が示すように、周囲には敵や反対者ばかりで孤立していた。項羽と劉邦の激闘は、劉邦の勝利に終わるが、劉邦の稀有の存在が捉えがたく、人間の魅力とは何かということを問い続けた作品と言えるかもしれない。登場人物が多岐にわたり、魅力いっぱいの作品で、史記の世界を満喫できた。長くて難しい作品だが、面白かった。

2023/04/16

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