悪霊: 松永弾正久秀 (新潮文庫 さ 21-1)
悪霊: 松永弾正久秀 (新潮文庫 さ 21-1) / 感想・レビュー
nakanaka
戦国三大梟雄の一人・松永久秀の生涯を描いた歴史小説。松永久秀というと裏切りで有名な悪人で、「平蜘蛛」と共に爆死したという浅い知識しかなかったので期待を膨らませながら読み始めたが…。松永久秀の前半生は謎ということもあってか作品の前半部は期待外れ、というか卑猥で暴力的な描写で終始しているような。後半部は室町末期や三好家について知れたのでまぁ良かったかな。室町末期に三好家を事実上の天下人に押し上げたとはいえ、三好家にとって松永久秀は悪霊以外の何者でもなかったのだろう。
2015/10/21
若黎
1回読めば十分かな
2024/10/26
明智紫苑
今月は松永久秀強化月間(!?)だが、この小説はエログロに頼り過ぎている。ヒドい。ついでに久秀と絡む女性キャラクターの一人に「ひな」なんて名前の人がいるけど、私が書いている小説のヒロインの一人が「緋奈(ひな)」という名前なんだな。私の小説では果心&久秀と絡む彼女の名前は『悪霊』を読む前に決めたものですので、全く無関係です!
2015/10/15
フヒヒ
4割はエログロだったような気がする…半分は少年期松永の創作で、ひたすら続く陵辱場面にライフを削られるも、浮世離れした果心居士の存在や不可思議な現象の不気味な描写がタイトルに相応しい雰囲気だなと。文化風習や世相記述は面白いです。しかし後半でやっと松永になってからも、これいるか?なエロシーンは続くよどこまでも…。謀略で三好家を陥れ成り上がる過程でやっと読みたかった本題が来るが東大寺炎上辺りからは駆け足で、信長とのエピソード等は殆どありません。忘れ去られていた果心居士は最後には出てきた。おかえり&ばいちゃ
2013/01/30
うーさん
なんでしょか、この本は。 松永久秀を題した本は、それほど多くはありません。だから、楽しみにしていたのですが、あまりにもこれはないのではないでしょうか。ある意味、松永久秀にも三好長慶にも失礼ではないでしょうか。 作者は官能小説を書きたかったのではないかと思うくらいです。 もはや、歴史小説でもなく、妄想小説と思われたくらいです。 600ページを越える紙枚ではありますが、100ページくらいですかね、面白かったのは。 もう読まないと思います。
2024/10/14
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