KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

フランス映画旅行 (新潮文庫 い 16-48)

フランス映画旅行 (新潮文庫 い 16-48)

フランス映画旅行 (新潮文庫 い 16-48)

作家
池波正太郎
出版社
新潮社
発売日
1988-06-01
ISBN
9784101156484
amazonで購入する

フランス映画旅行 (新潮文庫 い 16-48) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️正ちゃんのフランス旅行の数ある作品をまとめた再編集版。話の筋としては既読の内容が大部分でしたが、正ちゃんの実際の喋り方そのままに表現されている部分が多くて、本人の普段の最後に主語が倒置的に付け加えられる感じの話し方が独特で、語りかけられている感じがすごく良く解るマニアにはたまらない部分のある稀有な作品です。正ちゃんがかなり好きな人にはオススメです。

2015/03/07

東森久利斗

フランスのエスプリ、パリの街に根付く自由奔放で開放感な日常と人生、気ままに感じたまま、見たままを伝える内容からは、なぜか、池波正太郎のこよなく愛した江戸情緒に溢れる本所深川、浅草、銀座の街並み、天ぷら、寿司、蕎麦の芳醇な出汁の芳香を感じずにはいられない。

2018/08/10

swshght

池波正太郎がこれほどフランス映画に造詣が深いとは知らなかった。池波の膨大な映画体験と豊穣な映画的記憶はシネフィルも真っ青なほどに確かなものだ。そこには一切のブレがない。「あの頃フランス映画で見た光景」がフランスの地に降り立つやいなや、鮮明に蘇ってくる。J・ギャバンを筆頭に、J・デュヴィヴィエ、M・カルネ、J・フェデー、R・クレール、J・ルノワール、J・ベッケルなどの言及が随所にある。映画のイメージのみならず、訪問した土地の情景をロマンティックかつノスタルジックに紡ぎ出すあたりは、さすが作家というべきか。

2012/07/09

ももんが

時代小説はあんまり読むほうじゃないんですけど、これは拾い物。というと言葉が悪いが、すごくおもしろかった。イケショーのフランス映画(シムノンも)好きは、なんとなく知識としては知っていたけど、このエッセイを見るとそれとあわせて、彼の人柄であるとか、作家とはどうあるべきかという端々での言及が味わい深く、イイです。思わず、印象的な箇所を書き写してしまった(笑)。

2009/01/27

感想・レビューをもっと見る