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剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)

剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)

剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)

作家
池波正太郎
出版社
新潮社
発売日
2003-01-21
ISBN
9784101157429
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剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

短篇が7つ収められています。やはり権力をかさにきて弱い者いじめをするものには剣と田沼の力をうまく利用するような感じです。久しぶりに三冬が剣を取った話もあります。市井で生活している人を守ろうとする表題作などは年寄りになったわしには涙なしでは読めない話でした。

2017/09/08

優希

それぞれの短編の雰囲気が異なっているのが面白かったです。情という曖昧なものへの描き方が味わい深く、人の心の深いところまで描こうとしているのが伺えました。大治郎の活躍や悩み、三冬のたくましさは親になったからのものでしょうね。小兵衞が迷いを抱える弟子にかける言葉も響きます。剣に対する芯の強さを見たようでした。剣客の本当の魂にようやく気づきはじめたかもしれません。

2017/02/16

yoshida

剣客商売シリーズ第12弾。安定した面白さ。珠玉の短編で構成されている。「浮寝鳥」での大いなる謎。事件の発端となった老人の、まさかの正体。「逃げる人」での、大治郎と知り合い多くを語らぬ老人。その裏側にある敵討ち。追う人物も知己である苦悩。おはるの最後の科白も効いている。「十番斬り」での死を悟った剣客の行動と苦悩。小兵衛の活躍。様々な魅力ある人物が登場する。それぞれに人間味がある。この魅力もシリーズを読ませる力だろう。既に完結しているシリーズ。やはり読み終わるのが惜しい。これからも1冊を大切に読んで行きたい。

2022/04/25

KAZOO

このシリーズも何度か読んでいるのですが、読むたびに異なる作品が印象に残ります。この巻では以前は表題作がかなりいいと感じていましたが、今回は小兵衛の奥さんを思い起こさせる「白い猫」が味わい深さを出していました。また以前に「辻斬り」で旗本が人を切っていた話がありそれを解決しその家は取りつぶしとなった話のその後を描いた「罪ほろぼし」が非常にいい余韻を残す終わり方でした。

2023/10/27

Makoto Yamamoto

再読。まだまだ小兵衛が主体で頑張っていて、大治郎は修行中って感じ進んでいるなか、小兵衛の妻貞、三冬、小太郎が出てきて少し家庭の中の一面も。 【十番斬り】で小兵衛の頑張りと強さ、【逃げる人】で大治郎が試されるエンディング、【罪ほろぼし】では源太郎の素直さ。 いずれもの編も面白く読ませてもらった。 次は『波紋』。

2021/06/27

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