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超人探偵 (新潮文庫 こ 10-7)

超人探偵 (新潮文庫 こ 10-7)

超人探偵 (新潮文庫 こ 10-7)

作家
小林信彦
出版社
新潮社
発売日
1984-01-01
ISBN
9784101158075
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超人探偵 (新潮文庫 こ 10-7) / 感想・レビュー

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セウテス

探偵神野推理シリーズ第2弾。〔再読〕「神野推理の華麗な冒険」が先に在りますが、現物の再入手が出来ていない為本作から。前作あのオヨヨ大統領に拐われた神野探偵が復活する本作は、「ホームズの帰還」を思わせる。ミステリのパロディという位置付けだが、なんとも郷愁の思いの様な感覚に包まれる9作の短編集。走るブルートレイン内や海外のホテル、台風で孤立した孤島などで事件が起きると、私などはたまらない気持ちになる。至る処に数々の名作の思いが見えかくれし、社会人になり好きに本を買える様になった当時の感動を懐かしく思い出す。

2019/03/07

ぽけっとももんが

寝台特急に電話がないなど、今の若者から見たら時代劇みたいな昭和50年代。わたしがノスタルジーを感じるにはおこがましいけれども、古きよき時代を感じさせる。登場人物たちの鼻に付かない無駄話や薀蓄が、あの頃からの積み上げた自分の教養の元になっているのだなぁ、と、久しぶりに読み返してしみじみ感じた。

2012/03/22

ゆーいちろー

こういった類の小説(どういった類だと言われたら、結構真面目にミステリー好きの作者があえてミステリーのパロディ物を書いた作品)を読むと、どこか物寂しさを感じるのは、わたしだけでしょうか。例えば北村薫の「冬のオペラ」なんかに感じる名探偵の悲しさといえばもしかしたら通じるかもしれません。全ては解説に書いてあるとおりで、ノスタルジーとミステリーの在り方にまで思いは飛んでいって、ラストの過剰なはしゃぎぶりが、祭りの後を予感させて、なんとも言えず胸の締め付けられるような、寂しさ悲しさを感じてしまうのです。

2010/09/06

けいちゃっぷ

神野推理が帰ってきた!

はりーさん 

昭和の探偵モノ特有ののんびりさとふわふわした雰囲気が今の時代では斬新なものがある。まるでドラマの台本を読んでいるかのような不思議な小林信彦の世界がまた楽しい。

2013/11/26

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