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サモアン・サマーの悪夢 (新潮文庫 草 158-9)

サモアン・サマーの悪夢 (新潮文庫 草 158-9)

サモアン・サマーの悪夢 (新潮文庫 草 158-9)

作家
小林信彦
出版社
新潮社
発売日
1984-11-01
ISBN
9784101158099
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サモアン・サマーの悪夢 (新潮文庫 草 158-9) / 感想・レビュー

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ゆーいちろー

本作は、作者の他のミステリー風味作品と多少毛色の変わった雰囲気を感じる。東京にこだわる作者には珍しく、全編海外が舞台であり、また持ち味のコミカルさを排してシリアスである。主題として読み取れるのは、色々な意味での人間の「怖さ」である。作者が意図したのはヒッチコックあたりのカッコいい、上質なサスペンスなのだろうと思う。そういえば、最近こういうタイプの面白いサスペンス映画を見かけない気がする。

2010/06/26

wang

昔の恋人がキラウエア火山の火口で自殺したという連絡を受けハワイに向かった主人公。彼女の死に疑問を持った主人公が、元恋人の友人という現地の女性と死の真相を追いかける物語。奇妙な人物との出会いなど少しずつ真相に迫ったかに見えた。穏やかな気候のハワイでも年に1回くる蒸し暑い「サモア人の夏」のこと。うだるような気候、悪い予感に引き込まれるように真相に近づく状況。体調を崩し苦しみながら最後に真相に到達できるか。サモアンサマーという語を検索してもこの本しか出てこない。造語?

2021/06/23

ゴリゾウ

キラウエア火口で自殺したという、かつての恋人の死の真相を追うTVプロデューサー。彼がホノルル空港に降り立ったのは、爽やかなハワイに年に一回やってくる蒸し風呂のような季節“サモアン・サマー”の最中だった。異常な好奇心の老人、妖しい外人弁護士の謎を追いハワイからシンガポールへ。灼熱の地獄めぐりの果てにたどりついた衝撃の結末は……? 爽快なトリック・ロマン。(公式インフォメーションより) #96

1982/09/01

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